日々改善

今日の問題を明日に残さない!問題解決を図って行く様をリアルに描写していきます。経営コンサルの視点で物事を見ていきます。

モラトリアム法の功罪

2010-01-19 | 危機管理
なんど経験しても嫌なものが関与先様や知人の倒産です。
中小企業円滑化法が施行されてから倒産する企業は激減
と、思いきや倒産は続いています。

もう一度思い返してみましょう。
金融機関はどんな存在なのか?

金融機関は、慈善団体ではありません。
金融機関は、営利企業です。
従って損することが分かっているのに新規融資するなどという事はありえないのです。
モラトリアム法案の議論をしていたころは
亀井金融相のリップサービスが過ぎて
なんでも有りの様なイメージを植え付けてしまったために
「資金不足は融資して貰える」という過大な期待を持たせてしまった感があります。

金融機関の現場は悲鳴を上げています。
今までも過分な支援をしてきたのに
今回の法案によって報告文やモニタリング作業、支援作業など
従来以上の手数と時間がかかっています。
そんな体制にもかかわらず、返してくれる前提の新規融資はほとんどなく
窓口を訪れる客は返済猶予のお願いばかりという状態です。

モラトリアム法案は魔法の法律で無い事は過去にもお知らせしました。
魔法の法律どころか経営者の心に悪魔を潜ませる元になっています。
経営者の皆様が今やらないといけない事
それは、売上げの増加と経費節減
これに尽きるのです。
コメント
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