歯科医師・山田忠生
昔々でもないだろうが、今から45年前の1966年に、収容数1,000人のホールをもった「宝塚市民会館」が開館した。当時の流行だったのだろう、結婚式場も備えた会館だった。
その会館が老朽化と、1995年の阪神大震災によるダメージから、31年後の1997年に閉館し、解体された。(私には、その解体理由に納得はいかないのだが…。真相はやぶの中か?)
その後、「宝塚新市民ホール」建設構想が華々しく打ち上げられ、大いに市民に期待を持たせたが、建設一歩手前で、市の財政難という理由で、2000年に建設着工が中止され、その後に新市民ホール建設事業そのものが、市の事業から消えていってしまった。
確かに、かつての市民会館の立地は、お世辞にも使い勝手が良いといえる場所ではなかった。私も、いつか定かではないが成人式の会場であった会館に出向き、献血のお願いをしたことがあるが、それ以外は覚えていない。
普段、何かにつけて機会があれば、市民会館(市民ホール)の存在しないことや、その必要性を意識的に話題提供して話すことがある。
しかし、「いまさら、ハコモノなんて。」とか、「また、つくるとなれば税金が高くなるのじゃないですか…。」、あるいは「近くに、いくらでも似たような施設があるのに、どうして…。」などの反応が返ってくる。「もちろん、その通りです。宝塚には必要です。」とか、「一緒に、それを言い続けましょう。」という声もある。
私もそれを訴え続けて10年になる。たった1枚のペーパーで、市当局から建設着工中止を知らされたときの衝撃は、今でも鮮明だ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます