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山田歯科エクセレンスクリニック:山田忠生の歯医者人生&文化活動人生

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パンキーフィロソフィ(86)

2012-12-04 | L.D.パンキー歯科診療哲学:講演抄録
宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生


〈歯科医師が”NO”と言うこと〉

私は、ある日本人より日本の歯科医師は患者に対して”NO”と言えない、ということを聞きました。そのとき以来、私はなぜ”NO”と言えないのかと考え、悩んでおります。歯科医師は、なぜビジネスマンのように”NO”と言えないのでしょう。銀行に行って、お金を借りようとしても、担保や使途を明確に示さなければ、貸してもらうことはできません。恐らく、お金のことになると私たちは現実的になれるのですが、歯の健康のことになるとそうならないのは、なぜなのでしょうか。

私たちには”NO”という権利があります。患者が来院し、私たちに協力を求めたにしても、私たちの与えた助言を実行しようとしないのであれば、私たちはその患者への治療を拒絶することができるのです。どうして、協力を得られない患者の面倒をみる必要があるのでしょうか。

私にも”NO”と言わなくてはならない患者が何人かありましたが、私が”NO”と言わなかったのは、若いころだけでした。なぜなら、私はそのころは患者を必要としていたからです。どのようなつまらない仕事もしたものです。もっとも、歯科医師の助言を完全に実行しないからといって、誰にでも”NO”と言いなさいとは言っておりません。そのようなことばかりしていると患者が来院しなくなるでしょうから。



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