ゆめ機構(夢のまちづくり「宝塚」市民機構)代表ー山田忠生
宝塚の文化芸術環境の考察ー3
2010年12月、宝塚市議会で「宝塚文化創造館」の指定管理者に(財)宝塚市文化振興財団がなることが議決されました
思い起こせば、2年前に宝塚市は「宝塚文化創造館」の指定管理者を公募しました。そして候補団体の中から選定され、市議会当該担当の常任委員会で認められた団体が、本会議で否決されるという、中々にスリリングな(?)、そして摩訶不思議な決定がなされました。宙に浮いたわけであります。
そして、宝塚市は2年間の苦しい理由づけの中で、暫定的直轄運営を行って今日に至っております。その期間がこの3月で終了します。前回の公募による選定失敗を受けたからでしょうか、「羹に懲りて、膾を吹く」ではないでしょうか、そして又、数多ある団体から宝塚市文化振興財団に”白羽の矢を立て”というよりは、他に適切な団体を見つけ出すことが出来ず、押し切ったということでしょう。
私は、この2年間の宝塚市の対応を少しばかり知っておりますので、あまり積極的にどうするべきかを検討されていなかったことから、もう2年間、暫定的直轄運営を延長し、その間に再度、適切な「宝塚文化創造館」の利活用を検討するべきだと思っております。その上で、新たな「利活用報告書」のもとで、指定管理者を公募することが、宝塚市に、そして宝塚市民のためになったと考えております。
しかし、今回のこの判断は、市内にこのような文化施設の指定管理者を引き受ける団体が他になかったという、貧弱な文化都市であることを露呈したばかりか、公募をしても市外の団体がこの宝塚の施設の指定管理者に魅力を感じないというお寒い文化都市であることを、宝塚市が十分に自覚されていたからでしょうか…。