宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生
金合金のすぐれた性質、それは確かにその通りなのです。私も約35年前の開業当初は、臼歯部は金合金の全部冠で修復していました。今も当時と変わらない輝きと、適合性を保って機能し続けている状態をもっておられる患者さんがおられます。
そして、その頃からの使用が普及してきたセラミックで回復した、自然な歯に近い美しさは、現在の修復歯科治療では、他の歯科材料では代えがたいものであります。
まったくその通りなのですが、そのすぐれた材料特性が故に、保険診療で同様に治療したときと(異なる材料となりますが)、桁違いの費用になることの説明が、その根拠と合理性において、どうも私には納得しがたいものがあるのです。