ゆめ機構(夢のまちづくり「宝塚」市民機構)代表ー歯科医師・山田忠生
私は歯科医師の立場からではなく、市民の立場から、この度開館しました「宝塚文化創造館」の活用について、いろいろと課題を抱えていることを知り、2009年5月に市民文化団体である「ゆめ機構」として積極的にその活用に関わることを目指して、下記のような考えを関係者に披露しましたので、その全文を紹介します。
歴史のある宝塚音楽学校旧校舎(1935年建設)が、装いも一新され、その名称も新しく『宝塚市立宝塚文化創造館』として開館しました。(2009年4月25日)また一つ、宝塚に文化芸術施設が誕生したことは、昨今の明るい話題の少ない宝塚には、とても誇らしく、喜ばしいことであります。
この施設が、宝塚の文化芸術を集積し、発信する拠点として大いに活用され、文化芸術の薫る街「宝塚」の都市ブランドイメージを高めることに寄与することを期待したいものです。
宝塚市の文化施設としては、ご承知の通り「ベガホール」「ソリオホール」がすでに存在し、利用されています。それらの施設と、この『宝塚文化創造館』とは大きな違いがあります。「ベガホール」「ソリオホール」が(財)宝塚市文化振興財団が指定管理者として事業管理運営を行っております。しかし、この度に関館した『宝塚文化創造館』は、さまざまな経過から当面は宝塚市直営で事業管理運営がされることが決まっております。
当然かもしれませんが、「ベガホール」「ソリオホール」の事業企画から運営まで、少し市民から手の届かないところで実施されており、市民からのさまざまな声が届きにくいような印象をもっております。
『宝塚文化創造館』が暫定的な形態とはいえ、宝塚市直営となることは、災い転じてではないですが、市民の声がもっと届きやすい、また市民の声を反映しなければ事業管理運営ができないということでは、新しい文化芸術市民活動のスタイルが生まれる可能性がでてきたと考えます。
このような事態を考察し、「宝塚」が文化芸術の薫る街として一層のイメージアップを実現できるよう、『宝塚文化創造館』の活用について、市民の立場から”ゆめ機構”の活動事業の一つとして、会員のみならず、広く市民の方々からの考えも伺い、適宜適切に宝塚市に対して建設的な提言をしたいと思います。皆様のご協力をお願いいたします。