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山田歯科エクセレンスクリニック:山田忠生の歯医者人生&文化活動人生

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■ゆめ機構・代表 

TOKYO-NEWYORKコンセプト1983-(48)

2012-07-30 | 山田忠生:論文・提言などなど(過去から現
宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生


そして1970年代からは、その現代歯科医学の充実期に入りました。「三種の神器」の使用に伴った新しい歯科医学のアイディア、技術、機材器具、材料などが、アメリカよりあふれるほどの量が押し寄せてきたのです。

いわゆる卒後の講習会、さまざまな講義や実習のコース開催、雨後の竹の子(失礼)のような全国的に展開されたスタディグループや研修会の結成など、一種の華やかさがありました。
まさしく時を同じくして1965年から日本ではかつてない戦後最高の長期にわたる高度経済成長期に入りました。“いざなぎ景気”であります。幸か不幸か、この歯科医学の進歩や改良が、目新しい歯科医学として、歯科医師からもてはやされたのであります。

目先の変わった、ものめずらしさで受け止めた歯科医師がほとんどであったと思います。旧来の歯科医学に上乗せして売りまくり(?)、歯医者の経済的には空前絶後の黄金時代を経験したのであります。



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TOKYO-NEWYORKコンセプト1983-(47)

2012-06-22 | 山田忠生:論文・提言などなど(過去から現
宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生


“痛みを止めて、そして(時間的経過も含めて)噛めるようにする”ことをモットーとした旧来の歯科医学と異なり、現代歯科医学は”患者のためにーFor the Patient”を目的としております。

1歯単位の治療ではなく、口腔を一つの単位とした“1口腔単位”で診る、そして症状の解決ではなく、病気のコントロールを展開する歯科医学であります。

人生の十字(Cross of Life)、そして歯科診療の十字、利他主義、自分にしてほしいことを他人にせよというゴールデンルールなど、すべてがこの時期に提唱されたのであります。



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TOKYO-NEWYORKコンセプト1983-(46)

2012-05-07 | 山田忠生:論文・提言などなど(過去から現
宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生



この1960年からの5年間は、歯科界においては本当にめまぐるしいふぉどの動きがあったのです。この時代を経て、歯科医学は旧来の歯科医学と、現代(近代)歯科医学の2つに、はっきりと分かれていったのであります。(図・2)


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TOKYO-NEWYORKコンセプト1983-(45)

2012-04-16 | 山田忠生:論文・提言などなど(過去から現
宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生


私は決して当時の大きく揺れ動いたと思われる歯科界の事情にはくわしくはないのですが、知っていることを思いつくままに取り上げてみます。

1960年には、アメリカから帰朝された真鍋先生による東京歯科医学講習所が開講しました。日本中から有意の歯科医師が集まったと聞いております。1961年には、いわゆる国民皆保険制度が実施されました。この制度が、日本の歯科界と歯科医師に光と影を落とすことになりました。今もそれは続いております。

来日されていたダリル・ビーチ先生に近代歯科医学の提唱、ときを同じくするようにパンキーフィロソフィに日本の歯科医師が衝撃的な出会いを経験し、歯科研修グループが各地で結成され、積極的な活動が展開されました。1964年には座位診療のさきがけとなるスペースライン・チェアユニットが開発・販売されました。



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TOKYO-NEWYORKコンセプト1983-(44)

2012-03-22 | 山田忠生:論文・提言などなど(過去から現
宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生



そして、これに呼応して日本で「現代歯科医学(近代歯科医学とも称するーModern Dentistry)が提唱されるようになりました。これは上述の「現代歯科医学の三種の神器」が出現しなければ、この現代歯科医学・診療哲学も誕生しなかったといって過言ではないと思います。

私たち歯科医師は、この「三種の神器」を手に入れたことによって、それまでには考えられなかった、あるいは概念はあっても臨床的には実践できなかった診療哲学や、診療技術を展開することができるようになったのであります。

圧倒的な質と量をもったアメリカからの歯科医学情報が、さまざまな人を介し、さまざまなルートで、まさに玉石混交のまま日本に輸入されたといえるでしょう。



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