TOKYO-NEWYORKコンセプト１９８３－（８３）

宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック　歯科医師・山田忠生


つまり、先に述べました飛行機運賃の差は、決して目的地の違いではありません。しかし、旧来の歯科医学と、新しい歯科医学の差は、目的地が違うという差なのであります。
決してニューヨークは、ロサンゼルスではありません!!

しかし、患者にはそのようなことを知りようもないのです。

ロサンゼルスに連れて行かれて、やれやれ目的地に着いたと喜んでいるか、あるいはここが目的地かとガッカリして、あきらめているのであります。

TOKYO-NEWYORKコンセプト１９８３－（８２）

宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック　歯科医師・山田忠生


あれ！　この飛行機の行先は？

これを歯科医学に置き換えてみることにしましょう。いよいよ、独断と偏見の始まりです。

新しい歯科医学の目的である“健康の回復と維持増進”を、目的地として、仮にニューヨークにしてみましょう。

そうすると、旧来の歯科医学の目的は、“痛みを止めて、そして噛めるようにする”ということですから、明らかに目的地はニューヨークではありません。いま、この目的地をロサンゼルスにしましょう。

（もちろん、ニューヨークも、ロサンゼルスも、何か他意をもって選んだのではありません。あくまでも話をわかりやすくするための例えであります。）

TOKYO-NEWYORKコンセプト１９８３－（８１）

宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック　歯科医師・山田忠生


さて、いよいよ話をその方向に進めてまいります。このコンセプトを展開するに当たっては、飛行機を例として使用します。

その飛行機は、“東京発――ニューヨーク行”であります。発着の空港場所、航空会社名、機種、時刻などは特に問題視しません。航空運賃を支払う必要がありますが、クラスによって運賃に違いがあります。これは飛行中のさまざななサービスに違いがあります。

しかし、共通することは当然とはいえ、いずれのクラスに乗った人であろうとも、目的地のニューヨークには同時に到着します。

TOKYO-NEWYORKコンセプト１９８３－（８０）

宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック　歯科医師・山田忠生


TOKYO-NEWYORKコンセプト!!

トウキョウーニューヨークコンセプト。もちろん、ご承知の通りの日本の東京であり、アメリカのニューヨークであります。これが新しい歯科医学の価値を、自らが納得をして、そして伝達できる考え方ではないかというのです。

かなり独断と偏見に満ちた考え方ではあるのですが、最後までお付き合いいただければ納得されるのではと思っております。

TOKYO-NEWYORKコンセプト１９８３－（７９）

宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック　歯科医師・山田忠生


よく聞かされた、少々古代色もついてきた表現に、このようなのがあります。
「歯科の治療は、うな丼の上中並、あるいは天ぷらの松竹梅ではありません。」とか、「歯医者は貴金属商とは違います。」あるいは、「医者は手術をするときに保険のやり方とか、自費のやり方とかがありますか。それと同じことです。」

他にも例えがあるでしょうが、しかし、どうですか。
そのように話している歯医者自身も、何となくこの新しい歯科医学の目的を適切に伝えていないように感じてはいないでしょうか。」