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山田歯科エクセレンスクリニック:山田忠生の歯医者人生&文化活動人生

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■ゆめ機構・代表 

”失った歯”とブリッジ治療ー(44)

2012-03-14 | わかる歯の話
宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生


ただ、歯科医師の立場から言いますと、これが結構時間のかかる前準備になります。例えば、歯を1本抜いて、そしてブリッジで修復するケースをお話ししましょう。診査・診断の結果、その歯を抜いて、その両側の歯を支台として、つまり3本が続いたブリッジで修復するという治療計画が立てられ、その方法・治療費・治療期間などについて説明を行います。そして、患者さんの了解が得られ、いよいよ治療ということになりました。

まず第一歩は抜歯ということになります。抜歯をしますと、もちろん抜歯をした歯の状態にもよりますが、傷跡が癒えるまで2~3か月はかかります。かつては他にするべき治療がなければ、その間は休みましょうということであったのです。つまり、それぞれが並んでいた歯は、抜けた個所で2つに大きく分断され、そして抜けた歯の反対の歯はまったく噛めない状態がしばらく続くということでした。そして、目に見えるような状態ではないとはいえ、それぞれの歯がバランスを崩して移動するという事態を、私たちも黙認せざるを得なかったのです。



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”失った歯”とブリッジ治療ー(43)

2011-12-10 | わかる歯の話
宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生


「先生、いつも不思議に思っているのですが、どのようにしてこの仮歯はつくられるのですか。本当に魔法のようで、不思議でなりません。」という疑問、そして質問をしばしば患者さんから受けることがあります。

たいていの場合は、なかなか説明しにくいということもありますが、「実は、企業秘密です。」と言って、笑って、それには答えないことが多いのです。

というのも、決して不親切をしているわけではありませんが、その製作方法や術式を説明することは結構、複雑で、短時間で説明し終えるものでもないからです。また、知っていただきたいことは他に沢山ありますから、単なる興味でお知りになっても、あまり歯の健康維持には役立つことではないと思われます。



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”失った歯”とブリッジ治療ー(42)

2011-11-08 | わかる歯の話
宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生


これが、仮の冠やブリッジ製作用としてのプラスティック材料(「レジン」と称しています。)が開発され、大きく様変わりしたのであります。もちろん、開発当初のレジンには問題もありました。

強度不足や収縮変形など、あるいは色調、追加修正の容易性など、操作をする歯科医師を困惑させ、また患者さんにも迷惑をかけることも、しばしばありました。それでも「アルミキャップ」に比較すれば、「レジン」は魅力ある材料でした。粉末と液体を混ぜることで、数分後には歯の色に近いものが、自由に成形でき、しかも追加修正もできるというものであります。

まさしく仮の修復物とはいえ、最終的なブリッジや冠が完成して装着されるまでの期間、その歯を守ってくれるという、強い味方を手に入れたということができます。



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”失った歯”とブリッジ治療ー(41)

2011-10-17 | わかる歯の話
宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生


そして、“仮のブリッジ”を装着するということがあります。この“仮のブリッジ”こそ、革新的な治療であります。

これも、私が大学を卒業した当時、約40年前ということにしましょう。それからいつまででしょうか、私の診療室の片隅に、今では使わなくなった、仮の冠として使う「アルミ・キャップ」が、何故か捨てられずに眠っています。使わないものは処分しているのですが、理由はわからないのですが、残っています。

これにはさまざまな歯の大きさに対応できるよう、いくつかの大きさのある既製のキャップであります。歯を削った後、次回にブリッジを装着するまでの期間、削られた歯を保護するための仮の冠であります。キャップの中に鎮痛作用のある材料を練って入れ、歯にかぶせます。

しかし、現在の“仮のブリッジ”と比較すれば、何とも問題の多いことは事実ですが、当時はそのような方法しか持ち合わせていなかったのです。



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”失った歯”とブリッジ治療ー(40)

2011-08-23 | わかる歯の話
宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生


かつては、歯を失った個所を修復して機能回復や、審美的回復を図る方法・手段としては、取り外し可能な部分義歯以外には、歯科医師としては術をもっておりませんでした。今から40数年前までは、歯を削るということは大変な作業だったのです。

何しろ、あの硬いエナメル質を思い通りに削るということは、歯科医師にも、そして患者さんにも大きな苦痛と時間を負担させる作業だったのです。そんな硬いエナメル質を破壊していく「ムシ歯菌」は、どんなに硬い“歯”をもっているのだろうとは冗談が過ぎますが…。

とにかく、高速度で回転する切削器具(通称、エアタービンと言いますが)を歯科医師が手に入れたことで、ブリッジに利用する歯の負担や、二次的被害も少なくすることが可能になってきたのです。もちろん、個々の歯科医師の技術や力量、経験などが大きく左右する因子ではあります。



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