歯科医師・山田忠生
やはり、私たちは治療を始める前に、その方の健康状態を知らねばなりません、というのも治療によっては、その方に勧められないものがあるかもしれません。いずれにしても――多分、あなたの場合には治療に影響を与えるような健康状態でなないと思いますが、少しばかり私に思慮が足らなかったのでしょうか、そのことをチェックし損なっていたのです。私が患者さんに健康についての大切な質問をするのはこのためなのです。
歯科医師・山田忠生
やはり、私たちは治療を始める前に、その方の健康状態を知らねばなりません、というのも治療によっては、その方に勧められないものがあるかもしれません。いずれにしても――多分、あなたの場合には治療に影響を与えるような健康状態でなないと思いますが、少しばかり私に思慮が足らなかったのでしょうか、そのことをチェックし損なっていたのです。私が患者さんに健康についての大切な質問をするのはこのためなのです。
歯科医師:山田忠生
20ー4 病歴質問に抵抗する患者
「先生は、どうして私の健康について質問をされうのですか。前の先生はそのようなkとはありませんでした。」
この本の中で主張している完全な病歴をとるということは当然のこととして、これまでに同様な経験のない患者にとっては驚きとして反応することになるが、若い歯科医師は病歴をとる前に、その目的を明らかにするということに失敗しているのである。今、それをしなければならない。
「驚かれるのは、よくわかります。しかし、あなたが歯と健康との明らかな関係について立ち止まって考えようとされなければ、そのように話されなかったかもしれないのです。多分、このようなことをお聞きになったことがあると思いますが、身体に不調や頭痛のある方が感染した歯を抜くと、その状態が治ってしまったということがあります。一方では、歯と歯肉のトラブルはビタミンの欠乏、貧血、そしてそれ以外の健康状態の結果として起こるということです。
歯科医師・山田忠生
あまり多くはないが、患者にとってお金が大きな考慮対称ではないと指摘するような場合は、ほとんどといって歯科医師が十分に教育を行わず、現代歯科医学の対象や完全な診査の目的を明らかにしなかったので、患者が疑っているのではないかと思われる。
歯科医師がすでにするべきであったことを、ここで行うことによっても患者の疑いを鎮めることができなければ、患者を失うことになるであろう。
歯科医師・山田忠生
20ー3 診査に投資することを望まない患者
「どうして完全な診査にお金を支払うのですか。私が治療をしないことになれば、ただ単にお金を無駄にしたことになります。」
歯科医師は確かに、ほとんどの費用の危険性が何であるかを見逃してきた。従って、状況にてを下さなくてはならないのである。
「どうしてそのようにいわれるのでしょうか。あなたは診査によって必要とされるものが明らかにされる、そのような歯科治療を受ける余裕がないとかんがえておられるのでしょうか。」(患者は、そうだと認める。)「お認めいただいて、ありがとうございます。それで物事が一層わかりやすくなります。このような事態で同様の状況にある患者さんに、しばしば遭遇することは確かなのですが…。」
歯科医師・山田忠生
歯科医師が教育に熟練し、危険要因を明らかにしようとも、患者が単独の主訴の処置を強く求める限り、事態はあまり進展しない。しかし、歯科医師が実行すればどうなるだろうか。患者を失うことへの不安、意見の不一致を避けたいという願望、あるいは患者もいずれ戻ってくるものだという理屈付けも、歯科医師に屈することを促すものではない。歯科医師が実行すれば、患者はいずれにしても貧弱な恐れからであることを明らかにするであろう。事実、歯科医師はそれが患者の福祉に貢献すると完全に確信がもてるときにのみ、このようなしつこさに直面しても、サービスを提供することに正当な理由があることになる。このような状況で、そのように振る舞うことは勇気のいることであろう。