第2回来院では、患者の関心はその目標として最適な歯科的健康をもった総合的な治療計画へと方向づけられる。臨床前の話し合いでは、材料についての質問の機会はあまりない。そのためこの場で審美的な問題が明らかにされ、対処されなければならない。材料に関する質問があったのであれば、歯科医師はかなり深刻な状況が起こっている――つまり、教育が効果的でなかったのか、費用や痛み、あるいは先入観に結び付いた問題を明らかにできなかったのではと考えることになる。
第2回来院では、患者の関心はその目標として最適な歯科的健康をもった総合的な治療計画へと方向づけられる。臨床前の話し合いでは、材料についての質問の機会はあまりない。そのためこの場で審美的な問題が明らかにされ、対処されなければならない。材料に関する質問があったのであれば、歯科医師はかなり深刻な状況が起こっている――つまり、教育が効果的でなかったのか、費用や痛み、あるいは先入観に結び付いた問題を明らかにできなかったのではと考えることになる。
初回来院時の質問で、患者が歯科医師の基本的な目的や、破壊進行の活動に関する教育をされていないときには、一般的には歯科医師はこのように返答する。「とても良い質問だと思います。お尋ねいただいてありがとうございます。と言いますのも、それぞれの修復に使う材料は状況や目的によって、何を使うかが決定さrうぇていることに、多分あなたは気がついておられないと思われるのです。完全な診査の後、あなたのお口の状態についてすべてがわかるまでは、数多くの材料の中であなたにとって何が最善であるのかは推測できないのです。しかし、どうして質問をされたのかは、とても関心があります
「どうしてお尋ねになったのでしょうか。」と質問をしても、その根拠を明らかにすることが困難であれば、綿密に調べなくてはならない。「あるタイプの材料を使用するときに、歯を削る量が多くなるのではと心配しておられるのですか。使用する材料に何か好みがありますか。それによる費用の違いに関心がありますか。」
問題が費用にあるときには、使用材料の費用は、比較的に個々の修復物の価格には関連がないということ――相違があるのは、材料を使うにあたって求められる技術とサービスであるといって過言ではないといえる。そして、歯科医師は”最善”を、最も高価なことと近藤している”最善を希望する”患者について、気を配っていなければならない。
明らかになった患者の関心事と、それらを和やらげるために採用される教育的な手段の間違いのない判断から、材料に関しての質問に含まれている意味することは、3回来院方法の中の、どの段階で生じてきているかで異なっている。
歯科医師・山田忠生
費用や痛みへの恐れを隠しているか、あるいは特に材料と結びついた先入観や偏見を秘めていることがある。状況を管理していく上で歯科医師は基本的な考え――完全な診断と効果的な治療――から、材料やそれに付随して変わってくる価格などについての、商業ベース的な議論へと関心がそれていかないように備えなくてはいけない。
最初の段階では、そのような質問を行ったのか、その本当の理由を明らかにすることにある。「とても良い質問だと思います。ところで、どうしてお尋ねになったのでしょうか。」
好奇心が動機となっていることが判明すれば、修復物のタイプや使用する材料は、まったくその治療する目的に適っているものであるという簡単な説明で、ほとんどの場合は患者は満足するのである。審美的なことを含んでいる場合には、治療計画を決定する前に要望について考慮を払い、詳細について話し合いをもつという保証を、通常は与えることになる。しかしながら、危険性については教育によって対処されなければならない。
歯科医師・山田忠生
20ー5 材料に過度な関心を示す患者
歯科医師が患者のコントロールで明らかに失敗をするものに、誤って材料の話し合いに自分を巻き込んでしまうことがある。経験から言えば材料に関する質問は、歯科医師の気持ちの中に材料が大きな位置を占め、治療計画を詳細に考慮するまでは材料を考えない歯科医師に求められるようである。「先生、治療にあたってはどのような詰め物をされるつもりですか。」
自分の気持ちが”材料重視”から離れていることに満足をしている歯科医師には、このような質問は行われないはずである。単なる好奇心から発したものであるか、あるいはこれまでには指摘されていなかったが、本当に審美的な問題、さらには必要性があるのかどうかがわかるであろう。しかし、このような質問がもと深い意味をもっていることを無視してはけない。