宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生
「黙って座れば、ピタリと当てる」のが名占い師なら…
しっかり調べれば、10年先のその患者の「口の健康状態」が想像できるのが、名歯科医師だろうか。
正直、先述したような「痛みを止めて、当座の期間、噛めるようにする」ことなど、歯医者にとって朝飯前の仕事だろう。しかし、患者から、「先生、その状態をせめて10年間は保っていけるように、治療をしてください。」などと言われる話になると、根本的に変わってくる。
途端に、歯医者は眼の色が変わってくる。職業意識に燃えるようになる。「それでは、まず現状を十分に、くわしく調べさせてください。」ということになる。まさしく、腕の見せ所を見つけるためには、現状を正確に知らなければならない。