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山田歯科エクセレンスクリニック:山田忠生の歯医者人生&文化活動人生

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■ゆめ機構・代表 

腕だけでは、どうにもならないのが歯医者ー(14)

2010-12-27 | デンタル・トーク
宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生


「黙って座れば、ピタリと当てる」のが名占い師なら…

しっかり調べれば、10年先のその患者の「口の健康状態」が想像できるのが、名歯科医師だろうか。

正直、先述したような「痛みを止めて、当座の期間、噛めるようにする」ことなど、歯医者にとって朝飯前の仕事だろう。しかし、患者から、「先生、その状態をせめて10年間は保っていけるように、治療をしてください。」などと言われる話になると、根本的に変わってくる。

途端に、歯医者は眼の色が変わってくる。職業意識に燃えるようになる。「それでは、まず現状を十分に、くわしく調べさせてください。」ということになる。まさしく、腕の見せ所を見つけるためには、現状を正確に知らなければならない。




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腕だけでは、どうにもならないのが歯医者ー(13)

2010-12-14 | デンタル・トーク
宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生


「痛み」を止めてもらったときは、神様に出会ったようだとか。

“地獄に仏”だろうか、神様だから、仏ではないか。まあ、言葉の適切性は別にして、確かに「痛み」から解放された患者さんが、ホッとした表情で診療所から帰られるときは、私もホッとする。

「痛み」の原因がわかり、適切な処置ができて、「痛み」から解放できたとき、歯医者として最低の責任は果たせたと思う。

しかし、これで決して自分を名医とは思わない。もちろん、これであまり名医と自覚する歯医者もいないだろうが。
患者さんから感謝されることはありがたいが、このレベルでの評価は、あまりうれしい評価ではない。



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腕だけでは、どうにもならないのが歯医者ー(12)

2010-11-13 | デンタル・トーク
宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生


「それだけで、歯医者を評価しているのですか。」と、つい言いだしそうになる

“痛い”という症状は、生命への危険信号の一つと言えなくもないだろう。 また、それほどではないにしても、“痛い”という症状を抱えながら、日常生活や仕事、あるいは勉強することは、その程度に差はあっても差し支えることが多いだろう。

「痛み」を経験して歯医者に駆け込み、その苦痛から解放されたとき、二度とあの苦痛を経験しないためにも、しっかりと歯医者にかかろうと、そのときは強く決心した。
しかし、1か月もすれば、仕事が忙しいから、いずれそのようにと、次第にあのときの気持ちは薄れ、歯医者から遠ざかっていくというのが普通ではないだろうか。



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腕だけでは、どうにもならないのが歯医者ー(11)

2010-11-04 | デンタル・トーク
宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生


「痛みを止めて、そして噛めるようにする」のが名医の条件?

腕を磨くということは、そして腕が立つ歯医者とは、この条件を満たすということだった。いや、今もそうだろう…。

「痛み」も素早く止めることもできず、「噛めない」ような治療をしていたのでは、確かに「その先生より、他の先生にすれば…。」などと評価されるだろう。

しかし、「先生の治療は痛くないですね。やはり、先生は名医です。」というような、私はあまり聞くことは多くないのだが、それでもって”名医”と評価されても、正直あまりうれしくはない。

「今、私のかかっている歯医者さんは、本当に痛くないのです。痛いか、痛くないかは、歯医者さん選びで最も大きなポイントですからね。」


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腕だけでは、どうにもならないのが歯医者ー(10)

2010-10-18 | デンタル・トーク

宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生

腕を磨いても、磨かなくっても、所詮いただく費用は同じじゃないかという声が聞こえてくるようだ。どう答えるべきだろうか。確かに、現行の保険制度では、歯科医師が行う治療行為については費用が決められている。そして、その費用は、同一診療には同一料金ということになっている。(この同一な治療行為ということも、壮大な虚構の上に立っていると思うが、それは今は問わない。)

つまり、どういうことかといえば、同じ治療をした場合には、どれほどの腕のよい歯医者がやっても、昨日に歯科医師になったばかりの腕もおぼつかない歯医者がやっても、同じ費用だということである。また、同じ歯医者が研鑽を積んで腕を挙げても、費用は挙げる前を同じということである。

これでは、腕を磨く意欲も殺がれるように思うが、いかがだろうか。このあたりの制度の見直しはどうなっているかは、一町医者の私にはさっぱりわからない。しかし、腕も磨き外のある制度となることは、それだけ患者にもよい治療が受けられることになるのではないだろうか。

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