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山田歯科エクセレンスクリニック:山田忠生の歯医者人生&文化活動人生

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■ゆめ機構・代表 

腕だけでは、どうにもならないのが歯医者ー9

2010-09-28 | デンタル・トーク

宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生

そこで、結局は大学卒業後、そして歯科医師国家試験合格後、己があげたいと思う分野の腕をもった臨床歯科医師を探すということになる。しかし、経験と勘に頼る職人芸ではないだけに、その臨床歯科医師は腕が立つだけでなく、その腕の発揮を裏付ける知識も確かなことが要求されるのである。

これらが、高度なレベルでバランスのとれた臨床歯科医師ということになれば、はたして私の好きな分野で、何人のそのような臨床歯科医師がいるのであろうか…。総歯科医師数は10万人を越えているようだが、かなり悲観的な数字だろうか。臨床経験だけは40年を越えた私だが、残念ながらその中には入らない。まだまだ、経験不足で、勉強不足、そして修行不足である。

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腕だけでは、どうにもならないのが歯医者ー8

2010-09-11 | デンタル・トーク

宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生

それでは、「理論」と「実際」をバランスよく習得できる学び舎は無いのかということになる。多分、今もそうではないかと思うが、歯科大学、大学歯学部にその学び舎を期待できないということだろう。

つまり、残念ながら少なくとも日本の歯科大学、大学歯学部には、そのような「理論」に裏付けられた「実際」をバランスよく教育し、すぐれた臨床歯科医師を育てるカリキュラムが構築されていそうでもなければ、それが実行できる歯科医学教育者が存在していないのではないかと思われるのである。

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腕だけでは、どうにもならないのが歯医者ー7

2010-08-30 | デンタル・トーク

宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生

ところが、「理論」の講義を受けるときには講義室で、臨床歯科医師でない学生にとって、まったくイメージすら持つことのできない内容を、ただたtだ情報の言葉だけを暗記することを求められる。臨床歯科医師として、患者にわかりやすく病状や治療計画などを話すときのことを考えていただければわかる話である。その時点では、私たち学生は、まったく歯科医学に関しては無知な素人である。その私たちに対して、大学の先生は専門用語を駆使して講義し、覚えろと要求する。こんな無茶苦茶なことがあるだろうか。

私たちは、患者さんに懸命に間違いがなく、わかりやすい言葉や、さまざまなツールを利用して理解してもらえるように努める。しかし、大学の講義ではそんなことはお構いなしだ。部分義歯だクラスプだ、全部鋳造冠だ、歯槽膿漏固定だと、まったく想像もできないことが、そしてその治療方法などが、容赦なく説明される。

それらの試験をパスしないことには、「実際」の授業を受けることができない。そして、いざ「実際」の授業となったときには、「理論」などすっかりどこかに置き忘れ、目の前の作業という、まさしく小手先の器用さが求められることになる。それは、これぞ小手先細工という、およそ学問でもなければ、職人芸でもない代物である。

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腕だけでは、どうにもならないのが歯医者ー6

2010-08-23 | デンタル・トーク

宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生

このときに嫌というほどに、実感させられた事実がある。それは当時の大学教育のあり方だった。「理論」と「実際」が見事にバラバラに教えられていた。失礼な話だが、大学の先生方の頭の中は、どのような構造になっているのか、とても不思議だった。

わざと、わかりにくく教えているのだろうか。臨床的学問にとっては、研究成果などに裏付けられた「理論」と、その理論の具体的な展開である「実際」は、それが教育を受けた者には間違いなく実践でき、その効果が期待できるということが、最も大切なもとだと考えている。

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腕だけでは、どうにもならないのが歯医者ー5

2010-08-10 | デンタル・トーク

宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生

結局、何らかの”口コミ”を目安や手段にする以外にない。先輩、同輩、恩師などなど、あらゆるルートを駆使して探すことになる。しかし、それが自分の将来のほとんどを決すると考えているかどうかは疑問ではあるが、何も考えないで勤めたのが大正解ということもある。

私もその例で、何もわからないままに勤めて、この場合は大問題となったのだが、2年後にようやく、必死になって探すことになった。つまり、2年間は完全に腕を磨くことなく、ただただ過ぎ去った2年間であった。当時の患者さんには申し訳なく思っている。

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