宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生
「腕の立つ」歯科医師であり続けること…
かつては「腕が立って」いたが、最近ではその腕も鈍ってきたということでは、いくら長く歯科医師を続けていても、「名歯科医師」になれない。また、かつては若さや情熱とともに、どのような患者でも、どのような病状でも果敢に立ち向かっていくというのが歯科医師のあるべき姿のように、自分自身でも考えていた時期がある。
しかし、経験という知恵と技術の集積、学問と臨床とのギャップ、歯科医師としての冷静な考察などを経て、診療スタイルもそれなりに変遷し、治療内容にも取捨選択が行われ、自らが自信をもって、そして安心して薦められる診療内容が固まってくる。
まったく根拠のない推測だが、診療を始めて20年以上経過したころ、つまり50歳前後からが、歯科医師としての確実な方向性が決まって、充実した診療生活に当たれるのではないかと思う。