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山田歯科エクセレンスクリニック:山田忠生の歯医者人生&文化活動人生

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■ゆめ機構・代表 

腕だけでは、どうにもならないのが歯医者ー(28)

2012-09-08 | デンタル・トーク
宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生


「眼」は、「考える頭」の最前線ー3

これが診療をアシストする、いわゆる歯科助手、あるいはアシスタントといわれる人々には、このような「眼」は求められないはずだ。そのほとんどが女性であるが、彼女に求めるものは、あくまでも歯科医師が実施する診療行為をいかに効率的に、正確に行うかを手助けすることが、そのほとんどである。

4-HANDED DENTISTRYという言葉に象徴されるように、4本の手、つまり歯科医師の2本の手と、アシスタントの2本の手の「4本の手による歯科診療」が一般的となった今日、アシスタントには基本的に2本の手が求められている。歯科医師は”手”だけではない。



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腕だけでは、どうにもならないのが歯医者ー(27)

2011-11-24 | デンタル・トーク
宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生


「眼」は、「考える頭」の最前線ー2

歯科医師が行う診療であるから、多少の手技や方法、あるいは使用器具が材料に違いはあっても、そして診療スタイルが異なっていても、まったく異質なものではないはずだ。

それでは、その先生が何を見学することを求めていたのだろうか。そして、私にはどのような見学にあたっての心構えが必要だったのだろうか。あるいは、大学時代の臨床実習で、診療の準備や診療のおアシストなどを経験したが、その延長線のようなことをその先生は求めておられるのだろうか。

それなら、まったく意味のないことのように思った。見学する「眼」とは、どんな「眼」なのだろうか…。



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腕だけでは、どうにもならないのが歯医者ー(26)

2011-10-29 | デンタル・トーク
宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生


「眼」は、「考える頭」の最前線ー1

なつかしい(?)経験ということになるだろうか。卒業して3年か4年目のことだと記憶している。大学卒業直後に勤務した歯科診療所に満足できず、2年目に退職した。そして、新たな勤務先での経験だ。

見ていても、見ていないことに気づく。つまり、何を見るのかわからないまま見ても、それは何も見ていないことと同じだ。
「山田先生、時間があるのなら見学してください。」と、その歯科医師から告げられた。そして、チェアサイドで、治療の妨げにならないところに立つ。その先生が患者に治療されているところを見学するというわけだ。立って見ているが、何も見えていない。何も見ていない状況が続き、時間が経過する。

治療が終わる、そして見学も終わる。満足そうな先生。見学という義務を果たした私。何かとても無為な時間を過ごしたように思った、先生には申し訳ないが…。



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腕だけでは、どうにもならないのが歯医者ー(25)

2011-10-05 | デンタル・トーク
宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生


歯科医師に必要な「眼」

翻って、歯科医師はどうだろうか。かつては、あるいは今でもそうなのかもしれないが、根管治療にあっては眼に見えない根管内をリーマーなどで清掃するわけだが、指先の微妙な感覚を大切にすることから、“指先に眼がある”という表現もあった。

しかし、歯科治療においてはこれは特殊な分野の治療で、ほとんどの治療は眼に見える治療である。実物大、倍率「1」の世界である。予防という観点からは、原因菌である眼には見えない細菌と闘っているが、これとてもプラック、あるいはバイオフィルムという眼に見える大きさの組織体を相手にしているのである。私の個人的な考えだが、実物大を対象とする仕事をしていることに、とても満足している。しっかりと対象を眼で見ることができる。そして、成果も確認することができる。私は拡大レンズを覗きながら、ロボットアームで外科手術を行っておられる外科医を尊敬はするが、自分ではあのようなことはやってみたいとは思わない…。



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腕だけでは、どうにもならないのが歯医者ー(24)

2011-09-09 | デンタル・トーク
宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生


対象を見つめる「眼」

すべての人がそうだとは言えないだろうが、年齢を経ても、とてもするどく対象に迫る「眼」をもった人と、直接に、あるいは間接的に見ることがある。一般的に誰でもが知っている人では、ピカソであり、岡本太郎であり、荻須高徳がそうである。

あまり多くの人を知っているわけではないが、思いつく3人ともに画家だ。何とも魅力的な「眼」をもっている。誤解を恐れずに言えば、獲物を狙う「鷹の眼」のような印象がある。

クラシック音楽の世界でも、とても魅力的な眼をもった指揮者が、何人も存在する。彼らのあの「眼」は、何を見つめているのだろうか…。少なくとも、対象とするものは、画家とは異なっているはずだが。


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