博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『慶余年』その4

2020年01月14日 | 中華時代劇
『慶余年』第19~24話まで見ました。


フラットに暗殺者が侵入して何事もなかったように処理される宮廷にて、范閑はいよいよ慶帝と御対面……だが、跪くのを拒否するなど、いちいち態度がデカいw その後、死んだ林珙の父親の宰相林若甫とも対面。范閑が林珙殺害に関与していないということで、晴れて婿と認められます。

ここで林若甫が范閑を婿と認める決め手となったのが、知的障害を負っている長男大宝をぞんざいに扱わず、友人となったからだという描写が入ります。周りの人間は大宝を侮り、父親が見ていない所でぞんざいな態度を取っていたらしい…… こういうのもポリコレだと言えば、中国エンタメ、あるいはポリコレそのものの見方が変わる人もいるかもしれません。


そして不審に思った太子が鑑査院に押し入って司理理を審問しようとしたタイミングで、鑑査院院長の達康書記もとい陳萍萍が帰還。実は側近だったらしい王啓年との連携プレーで太子を追い返します。

陳萍萍は林珙殺害の下手人を五竹と知りながら、慶帝の面前で「四大宗師」のひとりである東夷城の四顧剣が犯人だと偽って范閑を守ろうとします。気がつけば林珙の死は北斉の陰謀ということにされてしまい、体よく北斉との開戦の口実に使われることに…… 陳萍萍は范閑を赤子の頃から知っているということで(本作第1話冒頭で登場してます)、范閑の味方かと思いきや、実は婉児との婚約には反対で、范閑を内庫ではなく鑑査院の後継者にしたい模様。

内庫といえば、范閑の母親葉軽眉が残した箱の鍵が太平別院に残されているということで、范家・林家のピクニックにカモフラージュして太平別院を捜索しようとしますが、その意図に感づいているのかいないのか、慶帝が太平別院に巡幸していて失敗。ここで慶帝を守る侍衛統領の燕小乙と五竹が矢を射かけあってお互いに探り合いをしますが、この場面の演出が厨二好きのするものとなっており、なかなか素晴らしいです。


かつ、林若甫はなお范閑が林珙殺害に関与しているのではないかと疑っているようで、ピクニック中に刺客に襲わせて彼を救出するために武功高手が出現しないかどうか確かめようとしますが、うっかり現場にやって来ていた太子を襲撃するというヘマをやらかしますw 


范閑は婉児との婚約報告も兼ねて後宮の妃嬪にお目見えすることになりますが、婉児の母親の長公主とも御対面。ここで彼女の口から、儋州での刺客の襲撃も、牛欄街での程巨樹の襲撃も、すべて自分が裏で糸を引いていたと知らされます。彼女は滕梓荊の仇ということになりますが……というあたりで次回へ。
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