『延禧攻略』第1~5話まで見ました。既に『瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~』のタイトルで日本語化されていますが、中文版の方を見ていきます。プロデューサーはお馴染み于正。今回は直接脚本を書いてはいないようですが、編審(脚本監修?)と芸術総監を兼ねています。中国では昨年かなり好評を博したとのことですが、今年に入って出された宮廷物テレビ放映禁止令でこの作品が槍玉に挙げられ、政治的な意味でも話題作となってしまいました。
清朝の乾隆6年、宮廷では選秀(後宮の妃嬪の選抜)が行われ、それと同時に新米の宮女たちも入内します。繍坊(妃嬪たちの衣服類に刺繍を施す部署)に配属される宮女たちの中にヒロインの魏瓔珞がおりました。
彼女の目的は、同じく宮女として入った紫禁城で不慮の死を遂げた姉の瓔寧(宮中での呼び名は阿満)の死の真相を探り当て、仇を討つこと。刺繍の腕はピカイチで頭も切れるのですが、目的さえ達成できればよいということで、同僚や上役たちに気を遣うということがなく無用に敵を作っていきます。その性格から人に憎まれトラブルに巻き込まれても、取り敢えずその場をしのげばいいということで、毎回感心するほど刹那的な対処法でピンチを切り抜けていきます。性格は全く違うのですが、そういうところは『鹿鼎記』の韋小宝と意外と似ているような気がします。
そして後宮では、こちらの秦嵐演じる名門出身の富察皇后と、
成り上がりの家柄の出らしい高貴妃とが対立しております。
富察皇后は絵に描いたような良妻賢母という感じで乾隆帝の寵愛と信頼も深いのですが、自分が産んだ皇子永璉を病で亡くして以来、自分も病気がちとなり、積極性を失い、その間に高貴妃が実質的に後宮を牛耳るようになっていたのでした。で、乾隆帝の子を宿した愉貴人に密かに服毒させようとしたり、それを咎めた怡嬪を死に追い込んだりとやりたい放題でしたが、弟の富察傅恒や自派の純妃の説得により生きる意欲を取り戻し、後宮の管轄権を自らの手に取り戻そうとします。
一方、瓔珞の方は繍坊を取り仕切る方姑姑が姉のことを知っていると察知するや、自分が侍衛と密会しているという嫌疑がかけられているのを利用して(実は入内前に姉の恋人だった侍衛の慶錫に声を掛けられただけなのですが)、そんな事実もないのに方姑姑が自分を陥れようとしたと暴きたてて宮中から追放させることに成功しますが、彼女から「お前の姉は大きな過ちを犯した」「これ以上は探らない方がよい」と警告され……
というあたりで次回へ。映像の方は従来の于正作品とは打って変わって落ち着いた雰囲気で、于正ドラマ特有のスピード感やハッタリと芸術性とがうまい具合に融合しているように思います。
清朝の乾隆6年、宮廷では選秀(後宮の妃嬪の選抜)が行われ、それと同時に新米の宮女たちも入内します。繍坊(妃嬪たちの衣服類に刺繍を施す部署)に配属される宮女たちの中にヒロインの魏瓔珞がおりました。
彼女の目的は、同じく宮女として入った紫禁城で不慮の死を遂げた姉の瓔寧(宮中での呼び名は阿満)の死の真相を探り当て、仇を討つこと。刺繍の腕はピカイチで頭も切れるのですが、目的さえ達成できればよいということで、同僚や上役たちに気を遣うということがなく無用に敵を作っていきます。その性格から人に憎まれトラブルに巻き込まれても、取り敢えずその場をしのげばいいということで、毎回感心するほど刹那的な対処法でピンチを切り抜けていきます。性格は全く違うのですが、そういうところは『鹿鼎記』の韋小宝と意外と似ているような気がします。
そして後宮では、こちらの秦嵐演じる名門出身の富察皇后と、
成り上がりの家柄の出らしい高貴妃とが対立しております。
富察皇后は絵に描いたような良妻賢母という感じで乾隆帝の寵愛と信頼も深いのですが、自分が産んだ皇子永璉を病で亡くして以来、自分も病気がちとなり、積極性を失い、その間に高貴妃が実質的に後宮を牛耳るようになっていたのでした。で、乾隆帝の子を宿した愉貴人に密かに服毒させようとしたり、それを咎めた怡嬪を死に追い込んだりとやりたい放題でしたが、弟の富察傅恒や自派の純妃の説得により生きる意欲を取り戻し、後宮の管轄権を自らの手に取り戻そうとします。
一方、瓔珞の方は繍坊を取り仕切る方姑姑が姉のことを知っていると察知するや、自分が侍衛と密会しているという嫌疑がかけられているのを利用して(実は入内前に姉の恋人だった侍衛の慶錫に声を掛けられただけなのですが)、そんな事実もないのに方姑姑が自分を陥れようとしたと暴きたてて宮中から追放させることに成功しますが、彼女から「お前の姉は大きな過ちを犯した」「これ以上は探らない方がよい」と警告され……
というあたりで次回へ。映像の方は従来の于正作品とは打って変わって落ち着いた雰囲気で、于正ドラマ特有のスピード感やハッタリと芸術性とがうまい具合に融合しているように思います。