想い出の小箱Ⅱ : 徒然草子

日常生活の中で感じたことを、徒然なるままに記述する。
OCNブログ人「想い出の小箱:レコード・コレクションからの続き。

THE ESSENTIAL BILLIE HOLIDAY (COLUMBIA PMS-95-C)

2011-12-05 14:40:11 | 社会・経済

ビリー・ホリディの黄金時代 Ⅲ

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福井事件は、また、冤罪なのだろうか。この手の事件にはあまり興味がないので、事件については記憶にもないのだが、新聞を読む限り、全くひどい話で、戦前の特高警察ならともかく、最近でも、このような事がまかり通っているとは、呆れた話だ。

厚生省の局長の事件がなかったら、今でも続いているであろうと思うと、ぞっとする。

それにしても、検察は、都合の悪い証拠は開示せず、無罪の者まで有罪にしているとすれば、それ自体が犯罪と認識すべきであろう。

検察不信が拡大すると、民主主義の崩壊につながりかねない。

司法改革の検討が進められているが、司法試験の制度を全面改革しないと、改善されないのだろう。

司法試験にパスする人間の多くが、ガリ勉の欠陥人間であれば、合格後によほどの再教育をしなければ、不適格な人間に裁かれることになる。

退職後、マンションの役員をした時のことであるが、役員の中に裁判官の男がいた。年齢は、私の半分程で、経験も乏しいが、実に生意気、身勝手で常識がないのにあきれたことがある。その時、こんな男に判決を受ける人は気の毒だなと思ったものだ。

私自身は司法試験を受けていないので、試験内容は詳しくはないが、大体の想像はつく。「正義とは何か?」といった、哲学を必須課目にし、選別基準を変える必要があるのだろう。

大学の友人に、弁護士や検察官になった者がいるが、彼らを見ていると、とてもこのような事件とは無縁のように見えるのが、せめてもの救いだ。

この3枚組の「ビリー・ホリディの黄金時代」の第3集には、最高の女性ジャズ歌手といわれるビリー・ホリディの1939年~41年に及ぶ円熟期のバラードへの移行期の歌が収められている。彼女もまた苦難の人生を歩んだ一人である。


VIOTTI VIOLIN CONCERTO N.22 (VICTOR SHP-2344)

2011-12-03 18:12:41 | 音楽

サルヴァトーレ・アッカルド(ヴァイオリン)、

エリオ・ボンコーパンニ指揮、ローマ・フィルハーモニー管弦楽団

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イヴリー・ギトリスのヴァイオリン演奏をついに聴くことができた。

TVで彼の演奏を観て、是非、生で聴きたいと思ったが、なかなかチャンスがなかった。

実は、別の日のヴァイオリン・ソナタとヴァイオリンの小品を聴きたかったのだが、日程が合わず、一度は諦めた。しかし、彼の89歳という年齢を考えると、今回を逃すと、一生聴けないかもしれないと思い、ヴァイオリン・コンチェルトで妥協し、出かけた。

当日は、チャイコフスキーのヴァイオリン・コンチェルト、ニ長調を演奏した。

ニコライ・ジャジューラ指揮のキエフ国立フィルハーモニーとの共演である。

年齢的に座っての演奏で、それでも、コンチェルトはきついようであったが、最後まで、独特の音色を聴かせてくれた。

また、アンコールに応えて、「浜辺の歌」を演奏する等、サービス精神も旺盛であった。

当日のプログラムは、川畠成道のヴァイオリンで、メンデルスゾーンのヴァイオリン・コンチェルト、ホ短調に加え、ドボルザークの交響曲第9番「新世界より」と盛り沢山で、会場は、プログラムも良く、比較的良くないS席にチラホラ空席があっただけで、ほぼ満席の盛況であった。

メンデルスゾーンとチャイコフスキーのヴァイオリン・コンチェルトは、LPレコードが登場したことにより、「メン・チャイ」と呼ばれ、多くのレコードが発売された。

私も、持っている筈だと、探したのだが、どうしたわけか見つからなかった。

多分、レコード店へ買いに行って、「メン・チャイ」は、名曲喫茶でも聴けるので、気が代わり、別の曲を求めたのだろう。

今日のレコードは、代わりに購入したであろう、あまりポピュラーではないが、一度聴いてみる価値のある、ヴィオッティのヴァイオリン協奏曲、第22番、イ短調を選んだ。