BS放送で、プラシド・ドミンゴのコンサートを放映していた。震災後の4月10日にNHKホールで行われたもので、公演のキャンセルが続く中で、素晴らしい公演であった。ドミンゴは70歳になるが、半分の年齢の娘とデュエットできるなんて、なんと幸せなことだろう。さすがに、一流のオペラ歌手だけあって、年齢より、円熟さを感じさせる内容であった。
第2部で、「南太平洋」、「ウエストサイド・ストーリー」他のミュージカルの主題歌を歌ったが、当然とはいえ、実にすばらしかった。
ドミンゴの「オテロ」は、一度観たいと思っても、なかなか観る機会に恵まれないが、最近は、METライブ・ビューイングで、映画館でオペラを観ることができるようなので、一度、観に行こうと思っている。
オペラと云えば、BSでムソグルスキーの代表作である「ボリス・ゴドノフ」を放映していた。1970年の大阪万博の際、ボリショイ歌劇場が来日し、フェスティバル・ホールへ観に行ったのだが、時代背景等の知識不足からか意外に印象が薄く、久し振りに観直してみた。
イタリア・オペラと異なり、民衆の合唱などの重厚さ、内面を理解するには結構疲れた。
数いるジャズ・シンガーの中でも、ブルースを歌わせると、ナンバー1といわれるのが、ジミー・ラッシングである。1935年~50年にかけて、カウント・ベイシー楽団に在籍し、その後、ソロ・シンガーとして活躍し69歳で亡くなった。
彼は、カンサス・シティが生んだブルース歌手の代表と考えられているが、彼のバラードは素晴らしい。
このレコードは、ヴァンガードLPの代表的傑作を集めたアルバムである。
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