想い出の小箱Ⅱ : 徒然草子

日常生活の中で感じたことを、徒然なるままに記述する。
OCNブログ人「想い出の小箱:レコード・コレクションからの続き。

CICAGOANS IN NEW YORK (Mainstream XM-33-MSD)

2011-05-14 10:40:26 | 社会・経済

シカゴ スタイル

A面 : マグシー・スパニア・ラグタイマーズ

B面 : ピー・ウィー・ラッセルと彼のグループ

Cimg2394

原発事故の収拾の目処が中々立たない。以前のブログで、最悪のケースを想定しておく必要性について述べたが、どうやら、その方向へ進んでいるようだ。

被害総額が巨大で、損害賠償を誰が、どのように負担するのか、難しい問題だ。枝野官房長官は、「基本的に電気料金の値上げによらずに賠償資金を出すための枠組みを作った。」と誇らしげに語ったそうだが、「何を寝ぼけたことを言っているの」という印象である。

電力の安定供給を押し付ければ、原子力発電に代わる火力発電等が必要で、コストアップになるのは明らかであり、私企業であるのだから、利益が出なければ、賠償負担などできる筈がない。国営にするならともかく、金融機関と同じように、倒産しないよう、国が支援せざるを得なくなり、結局は国民負担になるのは、目に見えている。

指導者には、「ええ格好」は必要ない。「これだけ大きな災害だから、国民にも、ある程度の負担をお願いしたい。」と、頭を下げるべきところであろう。

原子力政策を進めてきた、議員、官僚達から、率先して、歳費をカットしたいとの声が出てこないのは、意識の低さの表れであろうか。

東電に対し、無限責任というのも間違っている。無限責任であれば、私企業として存続する意味がなくなってしまう。当然のことながら、東電に可能な限りの負担をさせるべきであるが、上限がなければ、対策案など出てくる筈がなく、利益責任のない議員連中には理解できないのだろう。

今日のレコードは、先日紹介した、コモドア・ジャズ・クラシックス・シリーズの第3集、「シカゴ・スタイル」である。

1920年代、ニューオーリンズからシカゴへ来た黒人ジャズメンの影響を受けて、シカゴの白人が始めたジャズをシカゴ・ジャズと呼ぶ。

禁酒法時代、シカゴに1万軒もあった秘密酒場では、皆、ジャズ・バンドを雇った。一般に、「デキシーランド・ジャズ」として知られる白人的でハッピーな音と違って、黒人的でブルーなところがあるのが、シカゴ・スタイルである。

シカゴ・スタイルを代表するのが、コルネット奏者のマグシー・スパニアとクラリネットのピー・ウィー・ラッセルであり、マグシー・スパニアは最も黒人的な白人と云われている。