栄光のカルロス・ディ・サルリ
菅内閣への不信任案の提出を野党が検討し、民主党内からの賛成者をかっての代表が募っているという。このような時期に、権力争いのため、与党内でこのような動きをするなどもっての他だ。
本来、このような時期に解散するのは良くないが、総辞職をしても、50歩、100歩であり、もし、不信任案が可決されれば、衆院を解散すべきであろう。いずれにせよ、現在の議員には、議員に値する者は少ないのだから、国民の信を問うべきである。被災地区の人たちには気の毒ではあるが、新しい議員を選ぶことにより、今後、よりスムーズに進むようになれば、「一歩後退、二歩前進」も期待できよう。
以前のブログで、「捨少、就大」と書いたことがあるが、今度こそ、国民一人一人が、目を開いて、参政権を行使すべき時である。
ジャズが続いたので、久し振りに、アルゼンチン・タンゴを紹介しよう。
カルロス・ディ・サルリ楽団である。ファン・ダリエンソと並び称されるマエストロで、ダリエンソの軽快で力強いリズムの「踊るタンゴ」に対し、「歌うタンゴ」ともいわれ、その演奏スタイルは、鋭いスタッカートと美しいレガートが繰り返される。
花形楽器のバンドネオンのバリアシオンは少なく、ディ・サルリのピアノの魅力によるところが多い。57歳という若さで亡くなったのが残念である。
このレコードの原盤は、アルゼンチンのミュージック・ホールで録音されたものである。