米国で白人警官の異常な行動が続出している。
全米各地で抗議デモが行われているが、陪審員の不起訴の判断は、誰が見ても不可解で、このまま放置しておくと、米国の司法制度そのものを揺るがすことになるだろう。
学生のころ見た映画に、「12人の怒れる男」という映画があった。
すばらしい映画であったが、今回はあれだけの映像証拠がありながら、不起訴の判断をした白人の陪審員たちは、良心の呵責を感じないのだろうか。
日本の審議会のように、陪審員が選定された段階で、判決が決まっているようだ。
背景に根強い人種差別があるといわれている。
表面的には人種差別は減ったものの、ベールの下に隠れているだけなのだろう。
私には、白人警官の黒人に対する恐怖感と嫌われているという感情が根底にあるような気がする。
今回も、当の白人警官は、ポケットの中に拳銃を持っているかもしれないので、「やられる前にやった」「正当防衛だ」と云ったという。
集団的自衛権の議論に先制攻撃の議論がある。「攻撃される恐れがある場合、先制攻撃を認めるか」というものである。
思い込みと恐怖からくる先制攻撃はとても危険であることがわかる。
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