想い出の小箱Ⅱ : 徒然草子

日常生活の中で感じたことを、徒然なるままに記述する。
OCNブログ人「想い出の小箱:レコード・コレクションからの続き。

NHKスペシャル番組―AIJと年金

2012-04-30 10:09:14 | 社会・経済

 

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大型連休がスタートし、何となく気分が和らぐが、周りには問題が山積みである。 

国会でも、早急に消費税増税の議論を深めねばならないが、ゴールデン・ウイークを休みたい議員達は、与野党合意ができないとし、連休明けに先送りした。この間、議員達の外遊が花盛りである。 

選挙のことしか頭にない議員達の危機意識の低さにはあきれるばかりだ。 

NHKで厚生年金基金の問題を取り上げていた。 

AIJの問題は、大変気の毒だが、一部の人たちの問題ととらえられているようだが、決してそうでないことを示していた。 

国の年金基金には140兆円以上の積立金があるので大丈夫と言われてきたが、非常に心もとないのが現状である。 

年金の専門部会で、専門家が集まり、ある前提を基に、年金の将来像を描き方針を決めるようだが、番組に登場した部会長へのインタビューを聞き、レベルの低さにあきれた。 

今年は、年10兆円以上の年金基金の取崩しがあるようだが、団塊世代が、年金の受給を始め、現在のペースで積立金を取崩すと、あっという間に底をついてしまう。 

高齢化が進み、高齢者の雇用が促進する社会を前提に見通しを作成し、それに従って、国の施作が決められているそうだ。 

通常は、少なくとも進むケースと進まないケースの中間で想定するものだが、良いケースを選択し、このままでは問題があるとは、こんな委員を専門家と云えるだろうか。 

原発事故の際の原子力委員会もそうだが、専門家の集まりと云いながら、こんなものかと思ったが、あまりにも勉強不足と無責任さに腹が立つ。 

一方、NHKの別の番組に、「プロフェッショナル」というのがあるが、ここに登場する人物は、まさにプロといえる者ばかりである。 

年金問題は、仕組みが複雑で、技術的な議論に走りがちだが、せめてマスター・プラン位は、総合的に判断のできる人材の起用が必要である。 

木ばかり見るのでなく、森を見て判断できる人間がいないものだろうか。