ブルーノ・ワルター指揮、ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団
大相撲初場所は、早々と13日目で把瑠都の優勝が決まり、千秋楽に白鵬が横綱の意地を見せ終了した。
今場所は、日本人大関二人の活躍が期待されたが、今一つ盛り上がらなかった。
国技館に飾られた優勝額には日本人力士がなく、ここ何年も日本人力士の優勝がないので、期待が集まっていたようだ。
今場所の注目取り組みは、白鵬:稀勢の里、白鵬:琴奨菊、白鵬:把瑠都、稀勢の里:琴奨菊、把瑠都:稀勢の里といったところであった。
先ず、日本人大関同士の対戦は、稀勢の里が立ち合いで変化し、琴奨菊に勝ったが、次は、把瑠都が変化して、稀勢の里に勝った。
把瑠都にすれば、又とない初優勝のチャンスであり、非難覚悟で、一つの戦術として、日本人大関同志の好取組を期待したファンを裏切った稀勢の里にお返しをしたことになった。
いただけないのは、日馬富士で、既に勝ち越し、3敗で優勝の可能性もない取り組みでの変化は、意味がなく、温存しておくべきであろうと思うが、数秒で何十万円もの稼ぎになるのだから、非難できないかもしれない。白鵬にも油断が見受けられた。
白鵬が星ひとつの差で千秋楽に把瑠都と対戦していたら、大いに盛り上がっただろう。
観客はつまらないと怒るが、八百長でなく、勝負に拘れば、このような結果になるのは当然かもしれない。多分、ショーであれば、もっと面白い勝負になるのだろう。
戦後、「力道山対木村」というプロレスの大一番があった。多くのファンが街頭のテレビジョンの前に集まったが、アットいう間に終わってしまった。
プロレスはショーであるから、試合前に、面白い試合をして、引き分けにするシナリオが作られていたそうだが、力道山がその約束を破ったと云われている。
真剣に戦えば、以外に見る側には面白くないのが現実なのかもしれない。
今日のレコードは、「運命」と並び、誰もが知っている「未完成」である。
コメントは必要ないだろう。