ピアノ : ジョルジ・シフラ
アンドレ・ヴァンデルノート指揮 フィルハーモニア管弦楽団
通常国会がやっと開会した。今まで、閉会していたとは暢気なものだ。
今国会は、野党が解散を要求し、小沢グループの動向が注目されることになるだろう。
少し前になるが、注目されていた小沢一郎本人が出廷し、裁判でのやり取りが細かく報道されていた。新聞報道を読む限りでは、小沢本人を有罪にするには、決定的な証拠がなく、難しいような印象を受けた。
しかしながら、彼の受け答えからは、黒と断定できないまでも、明らかに灰色との印象が強い。
何より、会計報告書の軽視の態度は、国民の税金から支給されている多額の政党交付金を受け取っているという認識がないようだ。
そのような金はなくても、別ルートでいくらでも金は入って来るという事なのだろうか。
以前にも、書いたことがあるが、現在の「政治資金規正法」は、抜け道だらけで、政治家本人が罪になるリスクは小さい。先日、東電から寄付をもらっていた自民党の有力議員が皆、「適法に処理している。」と回答していたが、明らかに、「法」が隠れ蓑の役割を果たしている。
中国漁船が密漁の罰金を払っても、収入の方が多いとか、食品表示法違反に至っては、違反しても、遥かに利益の方が多いと聞くが、どうも、「正直者が馬鹿を見る」傾向が強い世の中のようだ。
民主党大会後に開かれた小沢の勉強会に109人の議員が出席したという。彼らの関心事は、自分の議員という地位の保全であり、国の将来など考えている者は少ないのだろう。
野党議員も含め、多くの議員達が、「増税の前に身を切る改革が必要」と云っているそうだが、本気なら、やってもらおうではないか。
ところがである。岡田副首相が、議員歳費の削減についてコメントしたら、議院運営委員長が、立法府に対する越権行為だとして、注意したという記事が小さく出ていた。そもそも、自分たちの歳費を、御手盛りで決めること自体がおかしいし、自分たちに不利益な事は云わせないように規制する等とんでもないことだ。
現在の政党は、民主党も自民党も志の異なるものの集まりであり、政党の体をなしていない。一度ガラガラポンをやり、組み替えた方が、手っとり早そうだ。
今日のレコードは、グリークのピアノ協奏曲である。この曲は、以前に、ルービンシュタインの演奏するレコードを紹介したが、とても人気があり、コンサートでも良く演奏される。