折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

黄昏から夕闇の中へ~ある想い

2007年09月03日 23時58分00秒 | 処暑
                   □ フラウ・カール・ドルシュキ(HP)
 
◇ 9月に入って、すいぶん日が短くなって来ました。
  特に今日の夕方は雨雲が覆っていて、より暗くなるのが早く感じられました。
  今日の花の画像は、ほとんど午後6時45分前後の薄暮の様子です。

          
             □ 前日の9月2日の夕方は、まだ蕾でした。

          
         □ 今宵のカール・ドルシュキ婦人は、梔子の趣がしました。

◇ 真白の花は、どうして薄暗い中で一瞬輝きを増したかのように見えるのでしょう。
  以前もこんなことを話題にした記憶がします。
  暗くなる寸前に一番明るいのは、白い花に限るのです。

          
                □ 儚さの象徴、今宵限りの夕顔

◇ 大振りの花もちっちゃな花も、白い花は昼間の太陽の名残か、それとも月夜の晩の
  光の粒をもらい受けているのか、昼間よりも白さに優しさが醸し出されます。

     
  □ ニチニチソウと思ってますが、こんなに日持ちがいいのでしょうか。

◇ 今夜の水遣りは、ほんの少し夕べよりも秋の風も吹きわたっていました。

     


◇ 夕食を買いに出た時に、HMVで桑田佳祐のCD「風の歌を聴かせて」を買いました。

          

◇ きっかけは、朝日新聞のコラム「天声人語」(8月26日)

   「Life 天国で君に逢えたら」がきのう全国公開された。05年に38歳で
   逝ったプロウィンドサーファー、飯島夏樹さんの半生の映画化だ。御前崎で
   出会い、共に世界を転戦し、病と闘った妻寛子さんや、4人の子供との家族
   愛の物語でもある。

     ………

   薄黄色と水色の夕焼けに記す。「生の営みの最終章で、家族が仲良くひとつ
   になって、誠実な仲間に囲まれ、ここに暮らせる事をとても幸せに思う」

     ………

   一日刻みで生きる人の励みになればと、日々ゆれる体調を波回りや風向きに
   例え、死の5日前まで心情をつづった。未明の月に命をかみしめ、谷の朝風
   に元気をもらう。「弱くなってみて、初めて見えるものがたくさんある」。

   エンドロールに飯島さん一家の笑顔の写真が重なる。
   (海鳴る風に抱かれ 口ずさむメロディ…)。
   桑田佳祐さんが寄せたバラードは、ハワイの貿易風のように優しく、切ない。
   涙を一度こらえたら、暖かい勇気にみたされた。

          

◇ 私にも真っ白な花のように、澄み切った風のように、優しい風が吹いてくれるように
  「初めて見えるもの」が、本当に見えるようになるまで…。

            
                    □ サマーミント     
コメント (8)
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