東京都美術館でいま開催中の「モネ展」、観てきました、詳しく書くとマルモッタン・モネ美術館所蔵品で「印象、日の
出」から「睡蓮」までというものです、モネの「睡蓮」の連作は有名でいままでも代表作を観たことがありますが、彼の画
風がこれほどに晩年に至って全体的に暗色的であり、つまり「睡蓮」という明るい花や景色を対象としているにもかかわら
ず暗い雰囲気であるとはいままであまり気づかなかったことでした、その理由がわかりました、
クロード・モネは1840年生まれ1926年に86歳で亡くなった、印象派の画家であり「光の画家」とも呼ばれた、
50歳前の若いころの作品は明るく輝いてまさしく光の画家、しかし、60歳を過ぎそれ以後は次第に画風が暗くなりが
ち、かつ抽象的で何が描かれているのか判然としなくなってきている、
彼は老年に至り白内障を患い、手術もしたが見え方が以前とは違ってしまい見えるもの全体が青みがかってしまったとい
う、片方の眼は全く見えなくなり、もう一方も視力が落ちたという、その影響は無視できない、それで人生後半の絵が暗っ
ぽいと分かったのです、大きなキャンバスに描くことで視力の衰えを補ったといわれています
最初の妻を若くしてうしない、晩年には二番目の妻と息子を亡くしたそうです、その影響もあるでしょう、「日本の橋」
とか「バラの小道」とか「しだれ柳」などの作品には晩年の苦悩困難を乗り越えた深い味わいが感じられ親しみがわきまし
た,モネが使った愛用のパイプ、パレットがてんじされています、また彼が視力を矯正するための眼鏡も展示されていて興味
深いです
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