朝日新聞11/7夕刊には、重要な原発の記事が載っていました、全文引用します
「再処理計画断念を」 シンポで米専門家が訴え
原発の使用済み核燃料を再処理してプルトニウムを取り出す「核燃料サイクル政策」について、安全保障と経済性の視点から考えるシンポジウム「原発と核」が6日夜、東京都内で開かれた。米ホワイトハウスなどで核政策に携わってきた専門家4人が、青森県六ケ所村で日本原燃が建設中の使用済み核燃料再処理工場を稼働させないよう訴えた。
米国の核兵器開発に関わったローレンス・リバモア国立研究所のブルース・グッドウィン氏は「あらゆるプルトニウムは核爆発装置に直接使える」と述べた。
米シンクタンク「核不拡散政策教育センター」代表で、元国防総省不拡散政策担当のヘンリー・ソコルスキー氏は、国内に10・8トンのプルトニウムを保有している日本について言及。再処理工場稼働によって毎年最大8トン(長崎型原爆1千発分以上)を新たに生産していけば、「中国や韓国など近隣諸国が懸念を深め、東アジアの安全保障を悪化させる」と指摘した。
再処理の経済性については、元米原子力規制委員会メンバーのビクター・ギリンスキー氏が、再処理は廃棄物の量を減らすという推進側の主張を否定した。
ホワイトハウスで科学技術政策局次長を務めたプリンストン大学名誉教授のフランク・フォンヒッペル氏は、六ケ所再処理工場の運転コストは乾式貯蔵コストの約7倍と試算。「問題点を認め、方針転換を図る時期だ」と強調した。(核と人類取材センター・副島英樹)
この記事はホルドレン米大統領補佐官のことばを裏付けるものと思われる
原発再稼働によって使用済み核燃料がどんどん生産されるわけで、これを再処理してプルトニウムを分離し、
予定ではプルサーマル計画でMO燃料として使うとか、高速増殖炉もんじゅで燃料として使うというのだが、
以前記した様にもんじゅは頓挫しつつあります、
さらに以前の拙ブログで書いたことを繰り返します、日本では現在47.8トン(そのうち海外
に37.0トン)ある、(すなわち国内に10.8トン)、
この量は原発6000発に相当するそうです、日本ではMOX燃料(酸化ウランと酸化プルト
ニウムの混合物)をプルサーマル計画で原発で燃やすことになっている国内の再処理
工場(青森県六ケ所村)を2016年3月に完成予定しています、原発再稼働を進める政権
の思惑はこの多量に備蓄されたプルトニウムをMOX燃料として消費しようとするものです
が、その結果放射性の廃棄ごみが多量に出てくることにつながります、その処理方法すら
手こずっています、さりとてプルトニウムとして備蓄されていれば核兵器への転用が疑われ
ます、どっちを見ても八方ふさがりの状態です、
原発稼働ということは難しいです、使用済み燃料の処理、すなわちプルトニウムを含む放射
性廃棄物の処理、まさに前門の虎、後門の狼というわけです
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