篆刻とは書画などに押印する落款のこと、いわば書や画の作者サインと並んで脇役のように控えている感じ、だが落款がないと書や画の作者や真贋を証明するのに困ることもあり、実に重要な脇役である、
この落款の彫られた篆刻に人生を傾注した芸術家がいた、小林斗盦(1916-2007)という人、もともとは書道から篆刻の世界に入った、88歳で文化勲章に輝いた、今や篆刻は書道展と一対で展覧会が行われている独立した一大分野である、
この小林斗盦「篆刻の軌跡」展が上野の国立博物館で12/23まで開催中である、字というものを絵のように自由に形態を崩し初めの字の独自性を失わないぎりぎりの限界まで突き詰めて書体とした奔放な作品が目を惹く、印鑑の刻印というものは保有者の人生の幸不幸に関わるともいわれる、何人かの有名人の注文によって篆刻した印鑑と印字が展示されていた、さすが縁起が好い字体で篆刻された印鑑と思われる
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