(童話)万華響の日々

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老衰死は平穏死なのだ

2015-09-22 19:18:13 | 生と死を想う

今週の日曜日のNHKスペシャルで放送されたのは老衰死のことでありました、興味があったのは90歳前後の

高齢者が老衰と いう形で最期を迎える、その意味とか内容状態についてです、「平穏死」で有名な石飛幸三医師

がご自分で開設され運営されている老人ホーム(特養)での利用者が老衰という平穏死を迎える姿、それを見守り

看取る家族の姿、これが実に印象的でした、体の機能が衰え組織の細胞が少しずつ滅死して減少し食事を摂らな

くなり、必要なものはただ唇を濡らす水のみとなり、昏睡し、最後の荒い呼吸が始まり、それが静かに衰え弱ま

ってゆく、そのとき身体は最後の発熱をしていっとき熱くなるがやがて呼吸が弱まるとともに静かに静かに呼吸

が止まり心臓が長い間休むことなく打っていた鼓動を止める、血圧もあっという間に下がってゆき終に死に至る、

実に厳かというほかありません、

 わたしの父母もまさにこのように息を引き取りました、実はいまでも気になっていたことがあったのです、

それは両親が死に瀕して荒い息をしていたこと、二人とも酸素の吸入をしてもらっていました、その荒い息が

苦しそうに見えたので、苦しかったのではないかと思って気になっていました、番組では老衰死しつつある人

のその荒い呼吸で苦しそうな身体の痛みを脳への痛みまたは苦しみの信号として測定していました、しかし

本人にとってその信号が弱まってゆくのです、つまり見かけとか外見では苦しそうに映るのですが、もはや

本人の意識というか心というか魂というか、それが平穏な状態へ限りなく到達していてもう苦しみは感じて

いない、医師はそう説明して家族を慰めていました、だからわたしは安堵しました、身体は死に向かう最期

のときには平穏以外の何ものでもないということです


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