学術会議の推薦候補人の承認をめくら判にせず俯瞰的・総合的に6名を落としたという菅総理、その理由について誠に説明不足である。なぜにそれまで通例であっためくら判をせずに、何らかの判断を行って6名を承認しなかったのか。その判断の基準は何なのか。俯瞰的・総合的という曖昧漠然とした基準の内容について説明すべきであり、具体実例を示し説明べきである。それがはっきりしないと、今後の学術会議の候補を推薦するにあたり、忖度が浮揚するであろう。総理に好かれる候補を選ぶのに何やかやと思い巡らし結局は忖度ということになる。政権に都合のよいメンバーからなる学術会議では独立性を担保できない。ひいては学問の自由が侵される。政権の主張する候補の選択基準と会議側の候補選択基準を対比して議論する必要がある。それをしないならば、政権は横暴といわざるを得ない。権力の乱用ともいわざるを得ない。個人の選択・被洗濯理由が人事に関することで公にできないというならば、政権が適用する選択の基準をテーブルの上に出さなければならない。
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