好きな作家であり医者の南木佳士が高校生の時出会い、書くことに開眼したと言う芥川龍之介の”秋”と”舞踏会”を読んだ。ほんの10頁ほどの短編だが南木佳士が17,8歳で芥川龍之介に魅せられた思いが解った。姉妹と従兄の恋愛、姉の妹を思う気持、今では古めかしいが姉が身を引いて他の人と結婚する。その精神的葛藤が知的に静かに語られ、「いいなあ、上手いなあ」…と”End of my life”の寸前の私も感激したのです。”舞踏会”も鹿鳴館の舞踏会でのフランス軍将校と令嬢の出会いのときめきが描かれ、令嬢は老いてからその将校はある作家であったと解る結末でまた「上手いなあ」と感動!。たった10頁余りの中に、長い物語を読んだような世界が描かれていて心を揺さぶり、芥川は短編がいいと改めて思った。
最新の画像[もっと見る]
- 帽子 2年前
- 明けましておめでとうございます。 2年前
- Rちゃんのレモンケーキ 2年前
- 手作りの肉まん 2年前
- 孫娘のクリスマスツリー 2年前
- ランドマークのクリスマスツリー 2年前
- 婿殿のカレー 2年前
- Good job 2年前
- ハンドウォーマー 2年前
- 小豆の力 2年前
お心にとめて頂き嬉しく思います。
”トラや”は医者としての現実に悩みつつ、自身も病を抱えそんな中で、飼い猫と家族に穏やかに癒されて行く生活が描かれた私小説で、大好きです。
今更、良い本を読むと生きる糧になる何て言うのも可笑しい事ですが、心を揺さぶられた時はとても充実感があります。
こんなこと言っては、偉そうに聞こえて作家さんに失礼かもしれませんけど
とても気に入りました
それで、他の作品を二冊注文中です
教えていただかなかったら絶対読めなかったので、有り難いです