Mrs.Uponwaterのブログ

日記です♪

マリア・シャラポワ自伝 (文藝春秋)

2018-10-24 09:24:22 | 日記
マリア・シャラポワは父と共に6歳の時アメリカへテニス修行に渡った。貧しい親子の過酷な異国での生活は悲惨だったがひたすら"Dreams come true"を信じて二人で努力に努力を重ね壮絶な生活だった。幼いながら彼女の意志の強さ、不屈の精神、決して諦めない…これが支えの原点でロシアの小さな女の子は徐々に話題になりエージェントやアカデェミーが投資を目的に動き出す。11歳でナイキと契約、これもナイキは彼女に対する投資で賭けだったらしい。やがてシャラポワもセリーナ・ウィリアムズの前にたちセリーナの押しの強さ、自信、個性、成熟した経験豊富なオーラに圧倒される時が来た、17歳の時だった。しかしセリーナは短気ですぐカッとなり審判員に文句は言う、ラケットは放り投げる…(先日の大阪なおみとの決勝戦でもそうでしたね)こうしたプレーヤーと戦う最高の方法は冷静さを保ち必要以上に沈着な態度をとり、堂々とした落ち着きを見せる…こうした技も習得し、ついにウインブルドンのグランドスラムでセリーナを下して初優勝、17歳だった。勝利で生活は一変したが、敗北は打ちのめすものだが屈辱を教え強さを与え、欠点を修正できさらに向上する事が出来るという教師であると世界のコートで学んできたと自省をする。2005年ランキングは一位となり父親の夢は叶った。地位も富みも得た彼女にやってきたのは肩の腱の断裂だった。復活を望み手術を受け全仏オープンで返り咲き、ロンドン五輪ではロシアの旗手を務めた。その後ドーピング疑惑に巻き込まれ好きなテニスからしばし離れる。
長い物語だったが貧しかった親子の奮闘は勇気を与えてくれるし、あちこちのツアーに私も行った気分になり(?)とても満足、楽しかった。なにしろテニスゲームを観ることが大好きな私ですから…。