Mrs.Uponwaterのブログ

日記です♪

あの日 小保方 晴子(講談社)

2016-02-22 15:07:56 | 日記
二人の娘(長女は理系女)を持つ親としてとても悲しい事件だった。大きな力のある側の話ばかりで彼女の主張は何も発せずさぞ苦しかった事でしょう。確かに彼女にも甘いところがあったがそれを利用しようとする大の男たちの姿が情けなく腹立たしい。早稲田大学入学やアメリカ留学…と瓢箪から駒の青春を送り、彼女の持ち前の魅力に大勢の大人が魅了され、「めったにない逸材」とか「過去15年間で最高のプレゼンテーション」「最も優秀なポスドク」と褒め称え、情勢が悪化とみたら赤子の手を捻るが如く放り出した。STAP細胞の発表からメディアに曝されあらぬ方向に進んで行く。メディアの怖さも凄いもの。M新聞の女性記者など己の正当性を書き連ね既に本を上梓しているが、しつこくがむしゃらで一縷の人間性も感じられない。自然の法則にもとづく発想の自由や深遠さに触れ、科学の神に近づこうと懸命な研究者の神聖である筈の世界がリークや足の引っ張り合い、何と恐ろしい事をするのか。「研究者になりたい」「人の役に立ちたい」などの軽い気持ちと彼女の緻密さに欠ける人間性が取り返しのつかない事となった。これからの若者に大きな教訓を与えたと思う。教育の現場である早稲田大学が世間の風潮になびいて”教育”を捨てて博士号剥奪に走った事は疑問だと思う。荒波に揉まれ恩師の死、小保方さんやっぱりあなたは強い!よく頑張ったわね。でも何事においても”いい加減”はだめですよ。科学者であるなら、反論されたら突きつけられるだけの確実なデータを示す事ができるようにしておかなければ…。素人ながら…そう思った。真実を歪めたのは誰だ?…解った気がする。