”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

言葉だけでなく経験が大事

2022-01-16 00:56:05 | 食育

1月15日、食農体験学習指導者育成講座が開催され、

オンラインで参加させていただきました。

 

  

  

望月康弘先生がお話になった「お弁当の日」の話が大変興味深かったので

紹介させていただきます。

   

磐田市の小学校で月に1回「お弁当の日」を設け、

その日は、子どもたちが自分でお弁当を作ってくることになっています。

親が手伝ったりしてはいけないのです。

  

 

ある子は、初めての「お弁当の日」にひじきご飯を作りました。

生ひじきを炒め、お醤油で味付けしたものをご飯に混ぜただけ。

正直、まずかった・・・。

 

しかし、ほかの子たちは自分で作ったお弁当をおいしそうに食べていたし、

何と言っても自分が苦労して作ったものだからもったいない。

その子は、まずいひじきご飯を「おいしそうに」食べ切ったそうです。

   

その子は、「お弁当の日」にはお父さんにも同じお弁当を作ります。

お父さんはいつも「〇〇が作ってくれるお弁当はおいしいよ。」

と言ってくれるそうです。

最初の、まずいひじきご飯も、お父さんは「おいしい」と言ってくれました。

  

 

また、ある子は鮭弁当を作ろうとしたのですが、

鮭を焼き過ぎてパサパサになってしまいました。

お母さんは「焼き過ぎよ。」と声を掛けたかったのに、それも出来ません。

 

すると、その子は

「鮭を焼き過ぎたから、今日はこれをほぐして鮭チャーハンにしようっと!」

と、メニュー変更をしたそうです。

  

子どもは失敗しても、そこから学んでいきます。

お母さんは、手伝うことができないことによって、

「待ってあげること」「黙って見守ること」を学びます。

  

「お弁当の日」を通して、子どもも親も成長していく…

というお話に大変感動しました。

   

食育は言葉だけでは伝わらない。

経験が大切と言うことを改めて実感しました。

  

良いお話を伺うことができました。

ありがとうございました。

 


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