”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

ネギの花の戦略

2016-05-02 11:13:37 | 野菜

昨日、お友達がFacebookにネギ坊主と

そこに集まる昆虫の写真を投稿していました。

 

  

そして、そこには

「ネギ坊主には、なんでハチがあんなに寄るのかな~。

 不思議だよね。」

というコメントが寄せられていました。

   

ネギにも花が咲きます。

とても小さな花の集合体がネギ坊主です。

 

  

雄しべや雌しべが伸びている様子だけが目立ちますが、

ネギの花にも半透明の花びらは付いています。

  

この花の蜜がおいしいのかどうかはわかりませんが、

ネギ坊主のまわりには、いつも虫が飛んでいますね。

   

その理由を調べてみると、

地味な花を咲かせるネギにも、

それなりの戦略があることがわかりました。

   

●大きく見せる工夫

 小さくて地味なネギの花。

 このサイズは、ハチやアブなどの小型の昆虫に花粉を運ばせるのに

 ちょうど良いサイズなのです。

 でも、ひっそりと咲いていても目立ちません。

 そこで小さな花を集めて、

 ネギ坊主という「大きな花」のように見せかけて、

 昆虫たちにアピールしているのです。

  

 

●順番に長い間咲き続ける

 ネギ坊主をよく見ると、すべての花が咲いているわけではありません。

 

 

 

 小さな花を順番に咲かせていくので、

 ネギ坊主の中には、咲き終わった花もあれば、つぼみもあります。

 その結果、ひとつひとつの小さな花は咲く時期が短くても、

 ネギ坊主全体として見てみると、

 長い間咲き続けて昆虫を呼び寄せることができるのです。

 

   

自然界を生き抜いて、子孫を残すためのネギの花の戦略。

それに昆虫たちは引き寄せられているのですね。

 

 

※画像お借りしました。

※参考資料:稲垣栄洋先生 「キャベツにだって花が咲く」

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする