”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

シートとお茶の関係

2016-05-22 11:24:21 | お茶

お茶畑に囲まれたところに住んでいますが、

お茶のことで知らないことは山ほどあります。

  

最近、私の中でごちゃごちゃしていて、

早くスッキリ解決したいと思っていたことは

「シートを被せて栽培するお茶」のこと。

  

私にとって一番身近なものは、西村農園さんのかぶせ茶。

そのかぶせ茶については、こちらをご覧ください。

読んでいただくとおわかりになると思いますが、

このかぶせ茶は、シートを被せることによって緑が鮮やかになります。

  

そして、ここ数年話題になっているのが、白葉茶。

(白葉茶にも、色々な種類がありますが、ここではシートを被せて

 栽培する白葉茶のことを書かせていただきます。)

静岡県農林技術研究所茶業研究センターが中心になって開発しました。

シートを被せることで、黄白色の葉が現れます。

 

   

そして、滅多に口にすることはできないけど、

光りを遮って栽培する代表的なお茶に玉露もあります。

  

どれもシートを被せて、光を遮っていることには変わりないのに、

どうして仕上がりに差ができるのでしょうか?

   

今日は、このあたりをきちんと整理してみたいと思います。

  

●かぶせ茶

 遮光率…50%前後

 遮光期間…摘み取り前1週間~10日前後

  

●玉露

 遮光率…新芽の頃は70%前後

     摘み取り時は90%以上

 遮光期間…新芽が出てから摘み取りまで、

      もしくは摘み取り前約3週間から摘み取りまで

 

●白葉茶

 遮光率…一番茶の新芽が約2葉開葉した時に

      遮光率 98%程度の寒冷紗を3重で直接被覆して栽培

 遮光期間…約2週間

   

ただし、この数値は一般的なもので

産地や環境によって多少異なります。

西村農園さんのように、かぶせ茶でも玉露と同じように

摘み取りの3週間前から遮光する生産者様もいらっしゃいます。

 

そして、どのお茶も遮光用のシートを外すとすぐに

茶葉を摘み取ります。

  

つまり、遮光率(どの程度の遮光率のシートを何枚被せるか)と遮光期間の差が、

この3種類のお茶を生み出していたのですね。

浅~い理解かもしれませんが、納得できました。 (*^_^*)

 

コメント
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