お茶畑に囲まれたところに住んでいますが、
お茶のことで知らないことは山ほどあります。
最近、私の中でごちゃごちゃしていて、
早くスッキリ解決したいと思っていたことは
「シートを被せて栽培するお茶」のこと。
私にとって一番身近なものは、西村農園さんのかぶせ茶。
そのかぶせ茶については、こちらをご覧ください。
読んでいただくとおわかりになると思いますが、
このかぶせ茶は、シートを被せることによって緑が鮮やかになります。
そして、ここ数年話題になっているのが、白葉茶。
(白葉茶にも、色々な種類がありますが、ここではシートを被せて
栽培する白葉茶のことを書かせていただきます。)
静岡県農林技術研究所茶業研究センターが中心になって開発しました。
シートを被せることで、黄白色の葉が現れます。
そして、滅多に口にすることはできないけど、
光りを遮って栽培する代表的なお茶に玉露もあります。
どれもシートを被せて、光を遮っていることには変わりないのに、
どうして仕上がりに差ができるのでしょうか?
今日は、このあたりをきちんと整理してみたいと思います。
●かぶせ茶
遮光率…50%前後
遮光期間…摘み取り前1週間~10日前後
●玉露
遮光率…新芽の頃は70%前後
摘み取り時は90%以上
遮光期間…新芽が出てから摘み取りまで、
もしくは摘み取り前約3週間から摘み取りまで
●白葉茶
遮光率…一番茶の新芽が約2葉開葉した時に
遮光率 98%程度の寒冷紗を3重で直接被覆して栽培
遮光期間…約2週間
ただし、この数値は一般的なもので
産地や環境によって多少異なります。
西村農園さんのように、かぶせ茶でも玉露と同じように
摘み取りの3週間前から遮光する生産者様もいらっしゃいます。
そして、どのお茶も遮光用のシートを外すとすぐに
茶葉を摘み取ります。
つまり、遮光率(どの程度の遮光率のシートを何枚被せるか)と遮光期間の差が、
この3種類のお茶を生み出していたのですね。
浅~い理解かもしれませんが、納得できました。 (*^_^*)