昨日、お友達がFacebookにネギ坊主と
そこに集まる昆虫の写真を投稿していました。
そして、そこには
「ネギ坊主には、なんでハチがあんなに寄るのかな~。
不思議だよね。」
というコメントが寄せられていました。
ネギにも花が咲きます。
とても小さな花の集合体がネギ坊主です。
雄しべや雌しべが伸びている様子だけが目立ちますが、
ネギの花にも半透明の花びらは付いています。
この花の蜜がおいしいのかどうかはわかりませんが、
ネギ坊主のまわりには、いつも虫が飛んでいますね。
その理由を調べてみると、
地味な花を咲かせるネギにも、
それなりの戦略があることがわかりました。
●大きく見せる工夫
小さくて地味なネギの花。
このサイズは、ハチやアブなどの小型の昆虫に花粉を運ばせるのに
ちょうど良いサイズなのです。
でも、ひっそりと咲いていても目立ちません。
そこで小さな花を集めて、
ネギ坊主という「大きな花」のように見せかけて、
昆虫たちにアピールしているのです。
●順番に長い間咲き続ける
ネギ坊主をよく見ると、すべての花が咲いているわけではありません。
小さな花を順番に咲かせていくので、
ネギ坊主の中には、咲き終わった花もあれば、つぼみもあります。
その結果、ひとつひとつの小さな花は咲く時期が短くても、
ネギ坊主全体として見てみると、
長い間咲き続けて昆虫を呼び寄せることができるのです。
自然界を生き抜いて、子孫を残すためのネギの花の戦略。
それに昆虫たちは引き寄せられているのですね。
※画像お借りしました。
※参考資料:稲垣栄洋先生 「キャベツにだって花が咲く」
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます