”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

鰻と自動車とカイコ

2015-08-23 15:03:48 | 食育

地元の農林水産物の魅力を伝える時は、その農産物にまつわる

1 土地の物語

2 人の物語

3 動・植物の物語

を伝えていくことが大切と教えていただきました。

  

その中で、

「浜松は鰻の養殖と自動車工業が盛んな地域ですが、

この二つには浜松の養蚕業が大きく関わっています。

それが、鰻のエサとなっていたからです。」

というお話を伺ったのです。

養蚕といえば、カイコですよね。

養蚕の何が鰻のエサとなっていたのか、ピンとこないまま

時間だけが過ぎて行きました。

  

で、先日、NHKのサラメシという番組を見ていたら、

養蚕業で働く人たちが取り上げられ、

やっと、「養蚕→鰻」、「養蚕→自動車」の関係がわかりました。

  

 

絹糸を取るために繭(まゆ)を茹でると、

中からカイコのさなぎが出てきます。

このさなぎが鰻のエサに使われ、浜松は鰻の養殖が盛んになりました。

  

一方、絹糸から織物を織る「織機」を製造していたのが、

鈴木式織機製作所です。

同製作所はその後、鈴木式織機株式会社へ改組し、

織機関連の発明から、四輪自動車開発を提案し、

現在のスズキ株式会社となりました。

  

つまり、浜松を代表する鰻と自動車は、

カイコというキーワードでつながっていたのです。

  

【写真は、大好きな八百徳のお櫃鰻茶漬け 画像お借りしました】

  

 

今度(いつになるかわからないけど)、鰻を食べる時は、

養蚕業が盛んだった頃の浜松に思いを馳せながら、

味わっていただきたいと思います。

 


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