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”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

イギリスは日本よりも食物アレルギーが少ないの?

2015-07-30 12:53:50 | 健康・病気

先日、あるセミナーに参加させていただいた時、

講師の方が、イギリスの学校給食の様子を

紹介してくださいました。

 

  

 

質疑応答の時間に

「イギリスの学校給食では、食物アレルギーへの対応は

どうなっていますか?」

という質問が出ました。

  

講師の方のお答えは、

「イギリスは、日本に比べると

食物アレルギーの患者数がかなり少ないのです。

だから、学校給食でもアレルギーへの対応はしていません。

むしろ、ベジタリアンへの対応に気を使っています。

それは、スーパーマーケットでも同じです。」

  

 

そうなんだぁ・・・。

イギリスは、そんなに食物アレルギーが少ないんだ。

アレルギー患者数に、そんなに差があるなんて、

日本とイギリスはどこが違うんだろう?

  

 

しかし、調べても調べても

イギリスの食物アレルギーの患者数が少ないなどという

データは出てきません。

  

それどころか、

●EUのアレルギー対応はかなり進んでおり、

 アレルギー誘発物質の表示は、

 どんなに小さな容器に入ったものでも、

 必ず義務付けられている。


●日本では、学校給食において

 食物アレルギー対応を行っているところも増えてきているが、

 EU各国に比べるとかなり遅れているようである。

 

との記述も見つけました。

  

 

さらに、イギリスで暮らす日本人の方が

食物アレルギーについて書いていらっしゃいましたが、


●イギリスでは、食物アレルギーが多過ぎる上に、

 検査代が高いので(ひとつの食材を検査するのに、日本円で15,000円程度)

 いちいち血液検査は行わない。

 

●食べてみてアレルギー症状が出たら、その食べ物は避ける。

 

●外食の時は、必ず原材料を問い合わせる。

 

●重篤な症状が出た場合は、エピペンを使用する。

  

 

つまり、決して日本よりも食物アレルギーが少ないなどということはなく、

自己防衛が基本、

そして、うっかり食べてしまったら、薬を使う。

というのがイギリスのアレルギーへの対応・・・でしょうか?

  

ただ、日本はイギリスよりも食べ物が複雑だと思います。

かなりの食品に、小麦、大豆、魚系のだし、卵が使われているので、

表示をわかりやすくし、

学校ではアレルギー対応をきちんとしないと、

自己防衛は、なかなか難しいのではないでしょうか?


コメント
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