オーストラリアのディーキン大学などの研究グループが、
人間は五味(甘味、塩味、苦味、酸味、旨味)に加えて
脂肪という味覚を持っていると発表しています。
この研究は、動物実験レベルでは、
2004年に京大が、2005年にフランスのブルゴーニュ大が
すでに行っています。
オーストラリアの研究グループは、被験者33人に
一般の食品に含まれる脂肪酸に無脂肪牛乳を混ぜたものを
試食させて、実験を行いました。
その結果、程度の差こそあれ全員が脂肪の味を認識。
また、脂肪を感じ取る能力が鋭敏な人は、
鈍感な人よりも脂肪分の摂取量が少ないことが判明しました。
子供の味覚と嗜好を発達させるには、離乳期以降、
多種多様な食べ物を摂取することが大切です。
しかし、子供の頃から甘味+脂肪のものばかり食べさせていたら、
脂肪に対する感覚が鈍って
高カロリーの食事ばかり好むようになり、
生活習慣病につながっていくというわけですね。
やはり、六味になったとしても、バランスは大切です。