※双発機に乗る。
那覇空港から東へ約400キロ。機上の人となって約60分。南大東島を経由して、さらに12キロの太平洋上に位置する北大東島に着く。サトウキビを主産業とする島の人口は、2012年12月現在、人口660名。行政的には「北大東村=きただいとうそん」。南大東村とともに「ウフアガリジマ」と呼んでいる。
現行行政区は中野、港、南、ラサ。ただし、ラサは北大東島からさらに南へ150キロに位置する。かつては燐鉱石の採掘がなされていたが、1956年〈昭和32年〉以降、一時的中断はあったものの、米軍の射撃演習場に使用されていて、現在は無人。
交通手段は、空路及び海路。乗客はもちろんのことだが、その運用のほとんどは生活物資の輸送にあてられる。
※毎年11月23日。
北大東村は、言葉通り[島中が沸く]。
村立北大東小中学校は現在、小学生45名。中学生23名。職員は校長以下6名の温かい学校。ただ、高校がないため、進学する中学3年生は島を後にして本島や本土の学校を目指すことになる。
「自立の第一歩」と言えば聞こえはいいが、なにしろ14,5歳の少年少女を手放すことは、父母にとって不安がある。そこで、激励の意を込めて父母が考え出したのは「相撲と腕相撲」である。
男子は父と相撲、女子は母と腕くらべをする「大会」を催すのだ。9,10月の声を聞くころになると、親も子も大会へ向けての自主トレーニングを開始する。それも親子別々。密かに黙々と体力をつけ、筋力アップに精を出す。
いよいよ大会の日。
公民館広場に土俵と腕相撲台が特設され、島中の老若男女が結集。各取組に声援を送って大会を盛り上げる。当然、勝ち負けがつく。それぞれの親子の心の内は、さまざまな(想い)が去来する。
息子に勝った親は「まだまだ自分を必要としている」と、決意を新たにする。これは母も同じだ。負けたら負けたで「これなら大丈夫」と少々、安堵する。
親を倒した子はどうか。「親も年なのかなぁ。自分がしっかりしなければ」と決心を固め、負けた場合は「高校、大学を出、もっと強くなって親を越えよう」。このことを胸に刻み込むのである。
当人たちの顔には、勝敗にかかわらず、親子ならではの感動と熱い涙が見られる。これがまた、観衆にも伝わり「親子の絆」の感動を共有する小さな島の大きな催事と言えよう。
※雷親父、肝っ玉かあさん。腕白小僧、お転婆娘。
いま、これらの言葉はどこへ行ってしまったのだろう。意味さえ解さない少年少女が多くなったように思える。しかし、それらの言葉を超越して、今日でも様々な「親子大会」が行われていることは、人の世、そうそう捨てたものではない。
「断絶」という社会現象で、人と人、親と子の「絆」をあきらめてはならないと思われるがどうか。
古諺に「親寄し 子寄せ=うやゆし くゎゆし」がある。
常に親は、子に心を寄せ、子またしかり、親に心を寄せるという昔びとの教えである。
古めかしい教訓なのかも知れないが、北大東村の「相撲、腕相撲」の催事に接して、この言葉を思い出した。正月の年賀に来た息子や娘、婿や嫁に相撲や腕相撲を挑もうと思ったのだが、これは実施する前に勝負は見えている。しからばと、小中高生の孫、それぞれと「ハーエースーブー=走り勝負・駆けっこ」してみた。負けた。悔しさはなく、嬉しさが胸中を駆け巡った。
*第6回 今帰仁グスク桜まつり ~世界遺産、今帰仁城跡と桜のライトアップ
期間:1月20日~26日
場所:今帰仁城跡
*カヌチャリゾート スターダストファンタジア
期間:1月20日~26日
場所:カヌチャリゾート {名護市}
*はいさい市屋台村 in 美栄橋
期間:2013年1月25日
場所:ゆいレール美栄橋駅
*第4回 久米島桜まつり
期間:1月25日・26日
場所:だるま山園地 [久米島]
*第51回 名護さくら祭り
期間:1月26日・27日
場所:名護中央公園
*オリックス・バファローズA組 宮古入り
期間:1月26日
場所:宮古島市民球場
那覇空港から東へ約400キロ。機上の人となって約60分。南大東島を経由して、さらに12キロの太平洋上に位置する北大東島に着く。サトウキビを主産業とする島の人口は、2012年12月現在、人口660名。行政的には「北大東村=きただいとうそん」。南大東村とともに「ウフアガリジマ」と呼んでいる。
現行行政区は中野、港、南、ラサ。ただし、ラサは北大東島からさらに南へ150キロに位置する。かつては燐鉱石の採掘がなされていたが、1956年〈昭和32年〉以降、一時的中断はあったものの、米軍の射撃演習場に使用されていて、現在は無人。
交通手段は、空路及び海路。乗客はもちろんのことだが、その運用のほとんどは生活物資の輸送にあてられる。
※毎年11月23日。
北大東村は、言葉通り[島中が沸く]。
村立北大東小中学校は現在、小学生45名。中学生23名。職員は校長以下6名の温かい学校。ただ、高校がないため、進学する中学3年生は島を後にして本島や本土の学校を目指すことになる。
「自立の第一歩」と言えば聞こえはいいが、なにしろ14,5歳の少年少女を手放すことは、父母にとって不安がある。そこで、激励の意を込めて父母が考え出したのは「相撲と腕相撲」である。
男子は父と相撲、女子は母と腕くらべをする「大会」を催すのだ。9,10月の声を聞くころになると、親も子も大会へ向けての自主トレーニングを開始する。それも親子別々。密かに黙々と体力をつけ、筋力アップに精を出す。
いよいよ大会の日。
公民館広場に土俵と腕相撲台が特設され、島中の老若男女が結集。各取組に声援を送って大会を盛り上げる。当然、勝ち負けがつく。それぞれの親子の心の内は、さまざまな(想い)が去来する。
息子に勝った親は「まだまだ自分を必要としている」と、決意を新たにする。これは母も同じだ。負けたら負けたで「これなら大丈夫」と少々、安堵する。
親を倒した子はどうか。「親も年なのかなぁ。自分がしっかりしなければ」と決心を固め、負けた場合は「高校、大学を出、もっと強くなって親を越えよう」。このことを胸に刻み込むのである。
当人たちの顔には、勝敗にかかわらず、親子ならではの感動と熱い涙が見られる。これがまた、観衆にも伝わり「親子の絆」の感動を共有する小さな島の大きな催事と言えよう。
※雷親父、肝っ玉かあさん。腕白小僧、お転婆娘。
いま、これらの言葉はどこへ行ってしまったのだろう。意味さえ解さない少年少女が多くなったように思える。しかし、それらの言葉を超越して、今日でも様々な「親子大会」が行われていることは、人の世、そうそう捨てたものではない。
「断絶」という社会現象で、人と人、親と子の「絆」をあきらめてはならないと思われるがどうか。
古諺に「親寄し 子寄せ=うやゆし くゎゆし」がある。
常に親は、子に心を寄せ、子またしかり、親に心を寄せるという昔びとの教えである。
古めかしい教訓なのかも知れないが、北大東村の「相撲、腕相撲」の催事に接して、この言葉を思い出した。正月の年賀に来た息子や娘、婿や嫁に相撲や腕相撲を挑もうと思ったのだが、これは実施する前に勝負は見えている。しからばと、小中高生の孫、それぞれと「ハーエースーブー=走り勝負・駆けっこ」してみた。負けた。悔しさはなく、嬉しさが胸中を駆け巡った。
*第6回 今帰仁グスク桜まつり ~世界遺産、今帰仁城跡と桜のライトアップ
期間:1月20日~26日
場所:今帰仁城跡
*カヌチャリゾート スターダストファンタジア
期間:1月20日~26日
場所:カヌチャリゾート {名護市}
*はいさい市屋台村 in 美栄橋
期間:2013年1月25日
場所:ゆいレール美栄橋駅
*第4回 久米島桜まつり
期間:1月25日・26日
場所:だるま山園地 [久米島]
*第51回 名護さくら祭り
期間:1月26日・27日
場所:名護中央公園
*オリックス・バファローズA組 宮古入り
期間:1月26日
場所:宮古島市民球場