8月15日(水) 酷暑の美里町に夕闇が迫る頃、”猪俣の百八燈”の火祭りが始まりました。
堂前山の麓に建っている高台院では祭囃子が演奏され、火祭り本番の用意OK!
高台院に前に子供達が勢ぞろいし、猪俣一党の慰霊と家内安全・五穀豊穣などを祈願しました。
“猪俣の百八燈”祭りは昔から子供達が一切取り仕切る慣わしと云う。
さっそく、子供達の持った提灯の蝋燭にも火が入りました。
高台院境内に整列して提灯行列の開始になりました。
高台院下の猪俣一族の墓所脇を通ってから、真っ暗な田圃の畦道を進み、大きな土塚が築かれている堂前山尾根へジグザグ坂を登ります。
しばし登って急須をのせた土塚のある尾根筋へ到着。
土塚の周囲で笛や太鼓を奏でて祭囃子は最高潮に・・・。
猪俣百八塚の頂上尾根に到着した子供達は提灯を三回高く掲げて気勢をあげ、下の祭り広場会場に火祭りの開始を合図しました。
持参した長い竿の松明に提灯の火を移します。
百八燈の土塚の中央にある大きな土塚に最初に火を点火しました。
その後は、土塚の上にある急須へ次々に点火してゆきます。
漆黒の闇夜の中、オレンジ色の火が堂前山の山頂へ向かって伸びて行く様は幻想的な光景と云えます。(ここからはフラッシュ無しの撮影です。)
尾根下では百八灯の電飾かくっきりと・・・。
巨大な土塚からの炎はまるで火山の大噴火のようで、見物者の全ての邪気を打ち払ってくれます。
小さな土塚に載せられた茶急須からも鮮やかな灯火が光り、猪俣一党の霊を慰めるかの様でした。
堂前山尾根筋へ伸びる百八塚の火は壮観そのもの!!
近くでは炎の熱気で身も焼けるほど、天をも焦がす熱さでした。
堂前山尾根の土塚に一斉に火が灯り、見物人達の大きな拍手が沸きあがると直ぐに美里町大花火大会になります。
高台院からの子供達の提灯行列が通過した畑の中から花火は打上げられます。
色とりどりと花火が揚がり、夜空に大輪の鮮やかな華を咲かせていました。
美里町の“猪俣の百八燈”奉納大花火大会は夜が更けるまで続き、正しく重要無形民俗文化財の名に恥じない盛大な炎火の祭典となりました。
2007 08 31(金)記。 前橋市 最高気温27℃。
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