2008 03 30(日)
前回掲載の六番札所卜雲寺から下った道路際に、江戸時代に立てられた道標石、「みぎ七ばん~」と流麗な筆跡で刻まれていました。
道標に従って辿り着いたのは七番札所、「秩父第七番観音霊場」の石柱を横目に急な石段登ると法長寺境内。
明るく広々とした境内の中央には七番札所である青苔山法長寺(せいたいさんほうちょうじ 別称・牛伏堂[うしぶしどう] 曹洞宗)の本堂。
法長寺本堂は間口10間奥行9間瓦葺入母屋造りの堂々たる大伽藍。
秩父34霊場の中では一番大きな建物で平賀源内が描いた原図を元に設計されたと云われています。
願い柱から本堂唐破風へ願い紐は繋がります。「青苔山」額の下には願い紐を通す丸穴が開けられていました。
更に内陣の奥深くの観音様へ結ばれていました。
第七番札所法長寺の御本尊は行基が刻んだと言われる“十一面観世音菩薩”。
紅白の願い紐は十一面観音の御手にしっかりと繋がり、諸人の願いを聞き入れて下さいます。
天明2年(1782年)に観音堂が焼失し、その後は十一面観音を本堂に移し安置されました。
本堂の脇には素朴な木彫りの恵比寿大黒様。(米山 勲様寄進)
五穀豊穣・商売繁盛・家内安全など諸々の願いを引き受けています。
通称“牛伏堂”と呼ばれていますから、癒し系の伏した牛の像なども・・・。
牛伏堂の由来記が法長寺本堂の奉納絵牛額として飾られています。
秩父三千女様の奉納額には「昔花園左エ門の家来が、戦に敗れ此の地に落ちのびて亡くなった、その妻の夢になき夫があらわれて牛の子に生まれて苦しんでいると、救を乞ふた妻は出家して(観音に祈り)夫を救ったと云ふ」と牛伏堂の由来を語っていました。
法長寺本堂入り口横には仏の足形を大きな石に刻んだ仏足石。
参道の脇に置かれた青銅製の五重塔、小さな山門に似合いますが本当の五重塔が早く見たいものです。
境内の一角に佇む豊川稲荷堂の横にも石造りの観世音菩薩像。
青苔山法長寺御詠歌 「六道を 兼ねて巡りて 拝むべし また後の世を 聞くも牛伏」。
法長寺と十一面観音牛伏堂の由来 ⇒ ここクリック。
縁起の良い“ラッキー7寺 法長寺”、祈れば叶う十一面観世音菩薩の功徳を授かり次なる八番札所へ・・・。
2010 04 07(水)記。 前橋市 最高気温14.8℃ 前橋は昨日桜満開宣言。
おまけコーナー。
さくらの花の咲くころに 渡辺美里(1988)
悩殺?ストリップ。 (変なおじさんが・・・。R15) ⇒ ここクリック。
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