2018 01 02(火)
今年の干支は「戌」、犬に御縁がある神社“石原賀茂神社”を参拝。
賀茂神社が鎮座する場所は太田市石原町389-1.国道122号線と県道128号線が交差する東長岡交差点から東へ100m程の地点。
賀茂神社は鳥居が無い神社として、テレ朝の「ナニコレ珍百景」やテレビ東京「街道歩き旅」などにも紹介された不思議な神社。
確かに、境内の何処にも神社に必須な鳥居がありません!!
社殿正面に建てられているのは二本の石柱だけで、鳥居の上に据えられる笠木や貫木など全く有りません・・・。
笠木や貫の代わりに注連縄(しめなわ)を左右の石柱に張り渡し、鳥居の代わりとしています。
表に「奉」「納」とある二本の石柱裏には「銀婚記念 岡本市太郎 妻シゲ」「昭和三年二月」との刻字。
「村社 賀茂神社」と「日光例幣使街道 鳥居のない神社」と記された石標柱、神社前の県道128号線が日光例幣使街道だったのです。
鳥居が無い由来は境内左に見える立派な石碑に記されています。
石碑の前には賢そうな犬の銅像「救命犬之像」(平18年建立)・・・・・正月なのでお供え餅やソーセージなど供えられています。
犬像の背後にある石碑は「鳥居乃無い由来の碑」。 賀茂神社の鳥居についての顛末が詳しく記されています。
碑文『徳川のむかし、京都を発した日光御礼参の例幣使の行列が道中の安全祈願をかねてしばらく賀茂神社の境内で休んでいる時、にわかに一匹の犬が激しく吠えはじめた。不審に思った供侍が吠えたてる犬を追い払おうとして何度も何度も制したけれど犬はなお激しく訴えるように吠えたてて逃げようともしなかった。怒った供侍はとうとうこの犬を切り捨ててしまった。すると意外なことに胴をはなれた犬の首は空に飛び上がった。あれよと人々が見上げると犬の首は鳥居の上の大蛇に噛みついた。たまたま鳥居下に休んでいた例幣使に犬は大蛇のいる危険を知らせる為に盛んに吠えたのだった。例幣使は自分を助ようとして吠えたことがわかった。このため日光から帰ってくるまで犬の供養をして塚をこしらえておくようにいってこの神社を去った(帰ってくるまで三ヶ月かかったという) そこで犬を供養しその上に石尊様をまつった。この為村では鳥居があったので蛇がそこへあがったということで神社の鳥居をはずしてしまい今もないのだという。また、はたし(機織機)にも鳥居がついているため正月には鳥居を出さないということで正月中は機を織ってはいけないといわれている。』
オカルトじみた霊犬が祀られている賀茂神社、愛犬家にとっては聖地といえる神社ですね・・・。
簡素な造りの賀茂神社拝殿。 正月2日ですが扉は閉められ少し寂しい佇まい。
拝殿に続いて奥に見えるのが本殿が中に入った覆屋。 拝殿内から本殿を拝見。 祀られている祭神は賀茂別雷神(かもわけいかづち)。
石原賀茂神社は京都の上賀茂神社(賀茂別雷神社)に連なる末社らしい。 創建年月は不明ですが、例幣使の件から江戸時代前期と思われる。
御利益・霊験は厄除け・災難除け・落雷守護・五穀豊穣・商売繁盛・縁結び・安産子育・・・・・。
埋葬された霊犬の塚を探して賀茂神社本殿裏の鎮守の森を探しましたが古い話なので場所が特定できません。
境内片隅に在った御社(社の名前は不明)、内部にあったのは霊石なのか・・・? 石を祀っているのでもしかしたら由来碑の石尊様かも・・・。
賀茂神社境内の西側には京都の八坂神社から祭神・須戔鳴命を勧進した八坂神社が祀られています。
八坂神社の隣接地には境内から集められた庚申塔や石祠など、風雨から大切に保管されています。
干支が「戌」の平成30年の正月初詣は、佐野市の唐沢山神社と太田市の石原賀茂神社の二社を参拝、読者皆様の御健勝を祈念致しました。
2018 01 19(金)記。 前橋市 最高気温 12.0℃ 最低気温 5.2℃
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寒い雪の馬場より暖かい厩舎へUターン・・・!!
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