ツトムさん家の写真日記。

写真いっぱいの楽しい日記です。(全面表示でご覧下さい)

第1003回 山上郷右衛門供養塔 常広寺。

2016-07-13 22:44:38 | 旅行

2016 06 11(日)


桐生市新里町山上291に位置する山上郷右衛門ゆかりの名刹・常広寺を参詣。
正式名は曹洞宗赤城山天正院常廣寺。 創建は天正年間(安土桃山時代)と言われています。

郷右衛門まつりで賑わう常広寺参道。  右の建物は城山幼稚園

素朴な常広寺山門。       山門前に立てられた「江戸の地名名付けの里」と「小田原の機利(きけ)者 山上郷右衛門ゆかりの寺」石碑。
 
江戸黎明期、江戸に行った常広寺の和尚が請われて江戸各地の名前を付けたとか・・・それも、新里村に在る地名を転用したそうです。
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山門から本堂への境内に建つ堂宇・石碑・彫像など拝見。

石碑・石仏に囲まれた庚申堂。       庚申堂横に立てられた大きな石塔は巳需塔。これだけ大きな巳需塔は珍しい。
 
生糸を生み出す蚕(かいこ)を好んで食べるネズミの天敵・蛇(巳)を祀るのが巳需塔。(主に養蚕地にあります)

重要文化財指定の弁財天堂。(江戸中期建立、一間四方の寄棟造り) 後方は「郷右衛門まつり」の子供体験乗馬。
 
囲われた古い石灯篭と小さな石碑は由来不明ですが、姿形がタコかクラゲのようでユニーク。

弁財天堂正面欄間を飾る透かし彫りが素晴らしい! 全面は龍の彫刻、後方は打ち出の小槌や宝珠などの吉兆もの。

堂内の天井には極彩色に彩られた弁財天の絵が描かれているそうですが拝見不可。

常広寺鐘楼。 江戸中期建立の梵鐘は昭和19年8月に戦争のため金属供出、昭和59年4月新里村民の浄財で再建立。
梵鐘には平和を祈念し「天下泰平 国家安穏 興隆治法 所願成就 及至法界 平等利益」の24文字を刻印。
 

本堂前には「阿育王法勅柱頭」と記された獅子を頂く石柱と縁起の良さそうな七福神の石板。
  

諸国行脚し求道中の曹洞宗開祖・道元禅師、ガンダーラ風な仏様の御頭、蓮華葉に座乗の一葉観世音菩薩

修業を終え海を渡って帰国する道元一行が嵐に襲われた時、道元が観音経を唱えると一葉観音が現れ荒海を鎮めた故事に由来。

銅葺き寄棟屋根の赤城山常広寺本堂


本堂正面の扁額には「常廣禅寺」の金文字。


本堂内陣、豪華な天蓋が格式を物語ります。              正面の須弥壇には釈迦如来坐像
 

御本尊様の奥左右には「震旦初祖菩提達磨和尚」と「招寶七郎大権修理菩薩」の木像。
 

本堂内に鎮座する「おびんずる様」などの尊像たち。
 

常広寺本堂欄間には御釈迦様の一代記が解り易い絵で表示、子供にも優しい心遣いがうれしい。




本堂周辺の石仏・御堂など拝見。 永代供養墓と青銅造りの水子地蔵。  比較的に新しい六地蔵尊
 

本堂から八雲龍神堂へ渡された「龍神橋」。


八雲大龍神堂。(雨風を司る八大龍王を祀る)  赤錆の鳥居の先には石造の稲荷神社
手前の「禁軍酒」石碑は禅寺山門に必須の「不許葷酒入門」の略字かも・・・。(葷=にんにくなどネギ科植物)。
 

最後に「戦国一の交渉人」と謳われた山上郷右衛門の供養塔を参詣。 
山上郷右衛門ゆかりの常広寺に供養塔を寄贈したのは山上郷右衛門の子孫の本橋隆男・範雄さん。(平成27年6月6日建立)
 

山上郷右衛門の息子は山上武兵衛、武士に向かない武兵衛を先に新里の後閑に隠居させたそうです。(上毛新聞記事)


群馬県桐生市の片隅にも歴史に謂れのある寺院があります、「山上郷右衛門まつり」と共に参詣されては如何でしょうか・・・。


2016 07 13(水)記。    前橋市    最高気温 26.8℃  最低気温 23.3℃?


他人に厳しく、自分に甘い増田寛也氏、岩手県知事時代はファーストクラスで豪華海外視察旅。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160712-00010011-agora-pol


おまけコーナー。

巨大人間パチンコ・・・100m上空へ。(一気に時速200mに急加速、体には6Gの重力。ドバイ国)
Human Slingshot - BASE Catapult | 0-200kph in 1 second

高さ305mのビル壁面に取り付けられたガラス製のスベリ台。
A glass slide on the side of LA's tallest building has opened to the public