2015 05 03(日)
天狗信仰の霊山として、また日本一の大天狗面でも名高い沼田市奥地に在る“迦葉山”(かしょうざん)を参詣。
今年は十年に一度の御開帳にあたり、4月28日~5月28日の一か月間秘面“迦葉天狗面”が大開帳されています。
最近、日本国憲法がないがしろにされそうな憲法記念日、沼田市から快晴下、県道266号線を快適にドライブです。
沼田市上発知町の発知川に架かる「透門橋(とうもんばし)」を渡って左に曲り、迦葉山への舗装された参道路を登ります。
十年に一度の大開帳なのですから陽に褪せた看板は塗り替えて欲しいものです。
山道を走る途中、杉木立ちの中に大きな朱塗りの山門が見えます。
迦葉山弥勒寺の山門で、辺鄙な山中にあるとは思えない立派な仁王門(棟梁 杉田六太郎の設計施工、昭和9年完成)。
山門の扁額は「弥勒護国禅寺」。 山門の左右に立つ仁王像は、新潟の住人で盲目の彫刻師・石黒鉄石の作品。(昭和12年作)
ヘソの位置がずれているので「ヘソ曲がり仁王」の別名もあります。
朝9時10分に本堂下の大駐車場に到着、既に満車状態でしたが、運よく片隅に車を駐車できラッキー!
境内の聖観世音菩薩石像に本日の無事を祈ってから大石段を登って迦葉山弥勒寺の伽藍へ・・・。
参道には「上州 ぬまた」(群馬県沼田市)と来年のNHK大河ドラマ「真田丸」に因んだ町興し「真田の里」の幟旗が翻って・・・。
「大開帳厳修」の大ロウソクが正面に立てられた、天狗を祭る“天狗堂”(中峰堂の拝殿)をお参りします。
参詣者の大多数が賑わう天狗堂を迦葉山の本堂と思っていますが、本堂は右奥に建っています。
通称は「迦葉山」ですが、正式名は曹洞宗 迦葉山龍華院弥勒護国禅寺。
嘉祥元年(848年)に円仁慈覚大師により開創された由緒ある古刹。
元は天台宗の寺院でしたが、康正2年(1456年)に曹洞宗に改宗、後に徳川家の祈願所となり、朱印百石、十万石の格式と49末寺を擁した大寺院として隆盛を誇ります。
さすがに大開帳の日曜日、沢山の善男善女が参詣していました。
中央の紅白の布綱は「善の綱」と言い、天狗の生れ変わりの中峰尊者が残した「天狗面」に繋がっています。
さすが日本一の天狗面、下の人物と比べても驚きの大きさ!!(最大面は高さ6.5m、鼻2.8m 昭和14年出征兵士の武運祈願で製作)
天狗のお面が堂内を埋め尽くす圧倒的な迫力! 一生に一度は必見の大天狗面。
十年に一度の大開帳を拝見しに、普段は昇殿できない中峰堂拝殿に入り僧侶の読経と住職の説法を拝聴。
本日は「世界平和と仏法興隆大祈祷会」が午前10時から執り行われました。
その後、「善の綱」を手に諸願を祈念してから中峰尊天狗面を拝しに中峰堂へ・・・。
拝殿内の左右には大きな木彫の烏天狗像。 紅白の「善のつな」で願い事をした人は祭壇左の急傾斜階段を登り秘面へ・・・。
階段の途中から下方をみた画像。円筒形の大提灯が印象的です。
傾斜角度30度強の急階段を恐々と登った薄暗い最終段に目指す中峰尊天狗面が安置されているそうな。
最上階の中峰堂の暗い須弥壇の中央に朱塗りの炎を背にした赤黒い烏天狗像が秘仏と思いましたが、
たぶん、その像は前立天狗像で、「善のつな」がその奥の黒い厨子の中に繋がっていましたから、中峰尊の天狗面は暗くて殆ど見えません。(実際は画像より暗い)
右の階段から下ってきても、まだ沢山の参詣者が登る列を作っていました。
何処もかしこも天狗面で埋め尽くされた迦葉山。
天狗面を一つ借りて、願いが叶ったら二つにしてお返しすると更に霊験があると伝えられています。
中峰堂昇殿札(黄色 一家族なら何人でも千円)、いろいろの霊札や迦葉山煎餅まで頂戴できる、お得な大開帳です。
霊験新たかな“迦葉山 十年に一度の大開帳”、新緑の山々を愛でながら大天狗の迦葉山弥勒寺を訪ねて如何でしょうか・・・。
迦葉山HP
http://www.kasyouzan.jp/
2015 05 20(水)記。 前橋市 最高気温 27.7℃ 最低気温 18.4℃
おまけコーナー。
80人の合唱団が突然消えた!!
Video shows terrifying moment stage collapses under weight of 80-person choir leaving members injure