ツトムさん家の写真日記。

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第920回 西向観音(中之条町) 岩井堂観音(渋川市) 大鳥神社(渋川市)

2015-01-28 12:00:00 | 旅行

2015 01 18(日)


前回掲載の高山村の“北向観音”から300mほど西南方向へ下がり、高山村から中之条町へ境界線を入った場所に座す“大塚観世音菩薩”を参詣。
この地方では大塚観音(榛名山 菩提寺から分身)は西方を向いて建てられているので通称“西向観音”として親しまれています。
 
御堂の手前には古い石碑などが並びます。

大塚西向観音は吾妻三十三番札所として巡礼者の霊場聖地。
吾妻三十三観音の最終札所で最古の霊場でもあります。
国道145横の小振りな観音堂には近くの村民が焚火とミカンで参詣者をおもてなし。
 

観音堂の内陣を拝見、 西方向を向いた須弥壇に鎮座するのは霊験新たかな観世音菩薩坐像(阿弥陀如来に見間違えそうです。)
 

だるま様や小さな観音像なども興味深い・・・。   「西向き観音納めの札所」は中之条かるたの札。
  

今年の干支の未(羊)絵馬。     本日は初観音なので護符・御守り・御札など縁起物も授与していました。
 

北向観音と西向観音を参詣した後、帰路の国道145号線(日本ロマンチック街道)から観た浅間山(左)と吾妻の山々・・・。



中之条町から渋川市へ向かう途中、吾妻川沿いの国道353号線左にそびえる巨大な岩山
その断崖絶壁下部の木立の中に京都の清水寺舞台に似た御堂があるので立寄って拝見です。(渋川市村上13)
 

この堂屋は断崖の下部のえぐれた岩窟(岩井洞)に半ば隠れるように建てられた朱塗りの観音堂(臨済宗如意寺)。
正式には「岩井堂観世音御堂」と称され、渋川市の重要文化財に指定されています。(昭和51年5月24日指定)
 
巨岩崖に押し潰されそうに建つ舞台造り(懸造り高床式)の観音堂は、1073年(延久5年)に岩井堂城主・山田太郎為村が創建。
1305年(観応年間)藤原季長が再興しますが、その後、幾多の兵火で焼失、江戸時代の享保年間に再建されたのち大正3年の大修理で現在に至っているそうです。

観音堂の右側の階段を昇って階上へ・・・。   観音堂正面に掲げられた扁額は「岩井堂観世音」の文字。
(醜い千社札を張り付けた人達には観音様から罰がくだります)
 

堂奥に祀られていたのは正観世音菩薩像、提灯には岩井洞観世音と記され、地元では岩井(洞)観音として親しまれています。
  
岩井洞観音は吾妻三十三観音霊場の第一番札所、ここから観音札所巡りが始まり、上記の西向観音で結願となるのです。
(毎年の4月18日に観音祭が開催されます)

観音堂階上からの眺望一部。下の道路は国道353、建物は「酒まんじゅう」の岩井洞本店、その直ぐ後ろにJR吾妻線が走ります。
 

観音堂の建つ断崖の天然洞窟には約30数体の石仏が安置された「岩井堂洞窟観音」があり、洞内の岩肌からは滴る清水がツララに・・・。
  

古からの石仏群、それぞれに願いが込められ奉納されたのでしょう。
 


「日本の懸造り」 http://www.geocities.jp/kakezukuri/kake22.html  より転載。

岩井堂観世音御堂の奥に鎮座しているのは“大鳥神社”。
小さな社殿が小高い場所に置かれています。(由来など不明)
  

JR吾妻線の小野上駅近く、草津温泉方面への国道353号線沿い、群馬県吾妻地方へお越しの時にお立寄り下さい。


2015 01 28(水)記。        前橋市            最高気温 6.6℃              最低気温 -1.0℃


おまけコーナー。

SF映画よりSFっぽいドバイの幻想的光景。
Burj Khalifa Dubai Cloud City, Fog and Mist , Coruscant ?



 落雷するドバイのブルジュ・ハリファ(高さ818m)
Lightning Strike Burj Khalifa, Dubai, Jan 2009