2012 06 02(土)
前回に引き続き、群馬県榛東村の名刹・船尾山柳沢寺を拝見。
柳沢寺の朱塗り本堂は観音堂とも呼ばれ、内部の本尊様は千手観世音菩薩像。
本堂前の石柱には「守一隅照千里」と当山第47世大僧正・晃勝の文字が刻まれています。
「一隅を守るは千里を照らすなり」とは「人それぞれの分野で全力を尽くせば、国全体が明るく輝くようになる」と天台宗開祖伝教大師・最澄が述べた「山家学生式」の一節「照千一隅此即国宝」からの言葉です。
別名“子授け観音”と言われる千手観音像を収めた厨子は御開帳日だけ開けられるそうで、拝見できず残念。
代わりに厨子左右に立つ諸仏尊像の御尊顔に手を合わします。
本堂(観音堂)の軒下に掛けられていたのが江戸時代に流行った算額。
算額については群馬県が誇る和算の大家"関 孝和”も登場する、囲碁家・渋川春海が行った改暦物語「天地明察」が実に面白い。
船尾山柳沢寺の木立に囲まれた境内のそこかしこに諸仏の銅像が置かれています。
国宝級の有名な尊像のレプリカと思われますが、自然の中に置かれた姿に感激です。
広い境内には幾つもの御堂があり、それぞれ立派な仏像が拝見できます。
船尾山柳沢寺は上州七福神の一神“毘沙門天”を祀る寺として信仰を集めています。
毘沙門天像の周囲には六福神像がありますから、ここを参詣すれば全てOKかも・・・・。
貴賓専用の御門は赤門(江戸時代の宝暦期築))と呼ばれ、上部にはめ込まれた躍動感たっぷりの麒麟の透かし彫りが素晴らしい!
赤門から入ると正面に本堂と間違えられる“客殿”(貞享3年築)。前庭に林立する豪壮な石灯篭に眼が引き付けられます。
客殿内部は普通の寺院本堂と同じ形式でした。「伝教」額で背後の彫刻が見えず残念。
大きな石灯篭にも龍や獅子などの迫力ある彫刻が施され、見る人を楽しませてくれます。
赤門の左横に建つのが通用門として日常使われる薬医門(江戸時代文政期築)、その左の御堂は阿弥陀堂。
堂内には勿論、阿弥陀如来坐像が金色に光り輝いて迎えてくれます。
榛名山・伊香保へお越しの節は沢山の尊像が拝見できる古刹・船尾山柳沢寺を皆様にもお奨めいたします。
2012 06 19(火)記。 前橋市台風4号 最高気温23.2℃ 最低気温20.5℃
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