2010 07 23(金)
会津田島祇園祭の“七行器行列”は七つの供物を無事滞りなく田出宇賀神社に奉献、次の神輿渡御までの間にお御籤授与所で御神酒の濁り酒など有難く試飲です。
味はドブロクの臭みを取除き、女性でも飲める爽やかテイスト調でした。
会津田島祇園祭は神に濁り酒(御神酒)を奉献することから“どぶろく祭”とも呼ばれています。
一休みしている間に、花嫁行列目当ての観光客やカメラマン達の殆どは境内から姿を消してしまいました。
静かになった田出宇賀神社の拝殿から神輿が担ぎ出されます。(10時25分)
社殿前に安置された田出宇賀・熊野神社二つの神輿の前で巡幸に先立ち「神輿遷座式」が行われました。
「お支度触れ」と言う相撲関取のような役者がそれぞれの神輿に何やら投げ込み、目出度く式も終了して御党屋本陣へお神輿行列を先導します。
神輿渡御の合図の太鼓が叩かれ神輿行列は発輿(はつよ・出発)となりました。
境内から「田出宇賀大明神」と彫られた扁額が掲げられた鳥居をくぐり、神輿渡御の行列が進みます。
裃姿の氏子が捧げ持つ1mほどの大御札には「田出宇賀神社渡御大祭禮氏子崇敬者御党屋組中安全懇祷玉璽」と記され。(10時42分)
可愛らしい稚児様たちも神輿行列に参加します。
金色の冠を戴いた可愛い稚児たち・・・、子は宝って本当ですね。
田出宇賀神社から発輿する神輿行列の動画をお楽しみ下さい。
会津田島祇園祭 2010年 7. CIMG3811・12・13・16・17・20 ムービー.wmv
会津田島の町内を巡幸した神輿行列は遷座所になる御党屋本陣へ・・・。
先頭に立つ“お支度触れ”が「歌舞伎の六方」を踏みながら大げさな身振りで「お支度触れ」と「お立触れ」を大声で触れ歩きます。
御党屋本陣(そば店)では神輿を迎える用意が整います。
本陣の前にはナニやら曰くありげな注連縄を張った小さな太鼓橋が設けられていました。
昨年・今年・来年の御党屋番の御内儀さんたちは少し心配そうな様子で神輿を待っています。
お支度触れの先導で町内を巡幸する神輿行列をお楽しみ下さい。
会津田島祇園祭 2010年 8. CIMG3881・82・83 ムービー.wmv
町内を巡幸して来た神輿は御党屋前に無事奉還(到着)。
照りつける強烈な日差しの下、御党屋本陣の前で“神輿前神事”が厳かに執り行われます。(11時57分)
御党屋の前で神輿に向かい“神輿前神事”、今年の当番御党屋と前年・翌年の御党屋の3組の夫婦が座して参列。
御党屋本陣前に設置された太鼓橋の“神橋”を渡る「神橋渡りの神事」。
急傾斜の神橋を何とかコケずに無事渡り終えました。
神輿行列に加わった人達は順次御党屋本陣にて休息。
太鼓橋を渡る“神橋渡り”の動画です。
会津田島祇園祭 2010年 9。 CIMG3915御當屋本陣御神橋渡り
今年の御党屋本陣には仮の神棚が設けられ、神主が鉢に盛られた米を撒く“御鉢米神事”が行われました。
襖が取払われた隣室には和装束の童子が控え、茶菓子煙草などで神主の慰労接待にあたります。
小さいながらも上手に御接待役を演じていました。
ちゃんと正座して御茶を勧める童女。
こちらの男子は熨斗鮑(のしあわび)を三方(三宝)に載せて献上します。
童子たちの可愛らしい御接待をご覧下さい。
会津田島祇園祭 2010年 10. CIMG3935・3943 ムービー.wmv
子供たちによる茶菓子接待が終了、次は全員で御党屋にての昼食の儀。
昼食の献立は鯖料理と鮭鮨、椀物は赤飯とお吸物(ドジョウ汁)かも・・・。(12時50分)
筆者は近くの手打ち「会津田島御蔵入りそば」(500円)などを頂きました。
味は並みですが、量の多いこと普通のソバ店の2~3倍はありました。
時刻は午後1時を過ぎ、夕方から子供歌舞伎が演じられる大屋台など見物しながら帰路に着きます。
帰り道は会津西街道から川治・塩原、更に日光・足尾と一般道を通って前橋市へ・・・。(約4時間弱 老骨には少し堪える日帰り車旅でした。)
2010 08 04(水)記。 前橋市 最高気温34.8℃